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ラグビーW杯開催の今こそ読みたい、漫画『1・2の三四郎』のラグビー愛

2019年9月20日の開幕以来、日本代表チームの活躍でますます注目が高まるラグビーW杯ですが、スポーツマンガが花開いた昭和時代のマンガにも、ラグビーを描いたマンガ作品がありました。

ラグビー題材の昭和TVドラマは印象に残るが…

『1・2の三四郎』第1巻(講談社)
『1・2の三四郎』第1巻(講談社)

 第1戦のロシアに続き、強豪アイルランドを下し、第3戦でサモアにも勝利するなど、ますます盛り上がりを見せるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。ラグビーW杯は1987年にオーストラリアとニュージーランドの共催で第1回が開催され、今年で第9回を迎えますが、「アジア圏初の開催」でこれまでにないほど高い注目を集めています。

 しかし過去を振り返ってみると、ラグビーを題材にしたTVドラマは数多く知られているものの、ラグビーを題材としたマンガは、それほど多くないのが現実です。

 昭和の時代から振り返ってみると、古くは夏木陽介が主演した『青春とはなんだ』(1965~66年)や、ラストシーンで駅のホームでのランパスが印象に残る、中村雅俊主演の『われ青春!』(1974年)など、『ラグビー』を題材にした青春ドラマが多く制作されています。1969年生まれの筆者のようなアラフィフ世代にとっては、『スクール☆ウォーズ ~泣き虫先生の7年戦争~』(1984~85年)を懐かしく感じるという方も多いと思います。

 近頃もTBS系列で放映された池井戸潤による小説が原作の『ノーサイドゲーム』が人気を博し、その流れのままラグビーW杯が開催されています。

 そうしたなか、ラグビーマンガを紹介しようにも『魁!!男塾』の授業のひとつ「羅惧美偉」(ラグビー)くらいしか思い当たらなかったのですが、せっかくドラマやW杯などでラグビーに興味を持ち、この競技を好きになりかけている皆様に『魁!!男塾』の「毒を飲んだ塾生たちが解毒剤の入ったボールを奪い合う」話を紹介したのでは、あらぬ誤解を与えかねません。

 ラグビーW杯が盛り上がる今こそ、正統派ラグビーマンガとして紹介したいのが、1978年から講談社「週刊少年マガジン」で連載された、小林まこと先生のデビュー作『1・2の三四郎』です。

 同作品の主人公である東三四郎(あずま さんしろう)は、最終的にプロレスラーになるのですが、高校時代、最初に彼が青春をささげたスポーツがラグビーなのです。

【画像】小林まこと氏が再び描く、本格柔道マンガ『JJM 女子柔道部物語』

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