ドット絵に戦慄! スーファミ時代の衝撃シーン3選「忘れられないトラウマ」
かわいいキャラデザとダークな世界観のギャップに衝撃
●美しいドット絵で描かれた戦慄
最後にご紹介するのは、ファンシーなキャラクターデザインが特徴的な『大貝獣物語』です。勇者が大魔王を倒しにいくという、一見王道RPGに思える同作ですが、実はかなりSF色の強い作品でした。
その『大貝獣物語』の中盤以降、実は本当の敵は大魔王ではなく、その背後にいた昆虫型の異星人だったことが判明します。彼らの目的は地球侵略で、主人公たちの住む大陸は壊滅状態に陥りました。
そして異星人たちは大量の人をさらい、「バイオベース」という生体基地に連行します。
バイオベース内にはたくさんの繭(まゆ)があり、人間を取り込んでボスの養分にするという残虐なことが行われていました。
繭に入れられた人間は、最初のうちは意識があり、じわじわと体や心が溶けていくのを感じながら死んでいく様子が描かれています。
なかには繭と完全に同化した人もいて、緑色になった人に話しかけると「完全に、マユと同化してしまっている…」というメッセージのみが表示されます。
さらに救いがないのは、このダンジョンをクリアすると、バイオベースは跡形もなく消え去り、そこにいた人びとのことも本編中ではいっさい語られません。
ドット絵で描かれた不気味な繭、そして苦しむ人びとの悲痛なセリフが生々しく、バイオベースに恐怖を覚えたプレイヤーはたくさんいるはずです。
今のゲーム機に比べると、スーファミの性能はかなり低かったですが、限りのある表現のなかで「恐怖」や「絶望」を表したのは、当時のゲームクリエイターたちの努力の賜物です。
そして忘れられないトラウマシーンと聞いて、皆さんならどんなシーンを思い浮かべるでしょうか?
(マグミクス編集部)