「母ちゃんたちには内緒だぞ!」CMもゲームも面白かった『ファミコンウォーズ』 発売から35年
初心者歓迎! 遊びやすさ重視のゲームシステム

●クリア条件は占領or撃滅。シューティングに特化した派生作品も
『ファミコンウォーズ』では、プレイヤーがレッドスターかブルームーンのどちらか一方につき、敵軍の拠点制圧・敵軍の撃破を目指します。攻略の要となるのは、計16種類の個性豊かな「ユニット」たち。歩兵・戦闘機・戦車など、それぞれ性能が異なるだけでなく、ユニットの生産にかかる資金(コスト)も違います。
資金はターンごとに支給されるほか、自軍が占領した地点から徴収することも可能です。ただし無制限に使えるわけではないため、ユニット間のパワーバランスも考えて資金を運用し、「戦闘機を対空ミサイルで撃墜する」「戦車で装甲車を破壊する」といった使い分けが重視されました。
……と、ここまで書けば「やっぱり戦略シミュレーションって難しそう」と思われるかもしれません。しかし、『ファミコンウォーズ』は戦略シミュレーションに無くてはならない要素を残しつつ、初心者でも遊べるように程よくチューニングされていたのです。
ユニットの名称が固有の兵器名ではなく、「戦車A」や「戦闘機B」といったように、カテゴリー名で名付けられているのもその一環です。そして被弾率をはじめ、乱数によるプレイ中のランダム性が抑えられていたのも、本作の取っつきやすさを大きく底上げしたように思われます。
筆者が個人的に思い出深いのは、ゲームキューブ用ソフト『突撃!!ファミコンウォーズ』です。『ファミコンウォーズ』がシミュレーションゲームだったのに対し、『突撃!!ファミコンウォーズ』は「戦略ウォーアクション」へと生まれ変わりました。
その名の通り、プレイヤー自身でユニットを操り、3Dフィールド内で敵軍に照準を合わせ、銃弾や砲弾で仕留める必要がありました。ただしアクション一辺倒ではなく、各ユニットの戦力を図った上で指揮が求められる難易度の高さが魅力になっていたのです。
35周年を迎えた『ファミコンウォーズ』は、2023年の今もNintendo Switchで手軽に遊ぶことができます(Nintendo Switch Onlineへ加入が必要)。第一作目にして確立された戦略シミュレーションゲームの入門編として、本作はビデオゲームの歴史に残る一本と言えるのではないでしょうか。
(龍田優貴)



