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「ザク」はジオン最高の「部品取り」MS トンデモ兵器の材料にも流用?

もっともバリエーションが多いと言われているMS「ザク」は、パーツとして数多く存在することから別の機体のパーツに再利用されることも多くあります。そんなザクをリサイクルした機体たちを紹介していきましょう。

連邦の機体に似せた「パチモンMS」も登場?

「MS-06V ザクタンク」を立体化した、「ROBOT魂 <SIDE MS> MS-06V-6 ザ クタンク (グリーン・マカク) ver. A.N.I.M.E.」(BANDAI SPIRITS)
「MS-06V ザクタンク」を立体化した、「ROBOT魂 <SIDE MS> MS-06V-6 ザ クタンク (グリーン・マカク) ver. A.N.I.M.E.」(BANDAI SPIRITS)

『機動戦士ガンダム』の世界観でもっともメジャーな存在だろうと思われるMS(モビルスーツ)が「MS-06 ザクII」です。ポピュラーな存在ゆえにリサイクルされて別の機体のパーツになることもありました。そんなザクを再利用した機体のいくつかを注目してみましょう。

 まずは「MS-06V ザクタンク」。最初にザクを再利用したと設定されたMSです。上半身はザク、下半身はマゼラアタックの車体部であるマゼラベースという、合体MSでした。ともにパーツが欠損したことで開発されたそうです。

 ザクタンクが設定された理由として、やはり地球連邦軍のMS「RX-75 ガンタンク」の存在が大きいでしょう。この時には「MS-06K ザクキャノン」もすでにいたので、連邦軍のV作戦トリオに対するザクという意味合いがあったのかもしれません。

 この「ザク」の部分はザクIIだけに限らず、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』ではザクIの上半身を使った機体も登場しました。主に作業用として作られた機体ですが、再武装して戦線に投入されることもあったようです。『機動戦士Ζガンダム』ではジャブロー防衛用に投入されていました。

 同じくMSVとして発表された再利用ザクに、「MS-06W 作業用ザクII」があります。こちらも破損したザクの再利用機体で、作業用ウインチや大型スコップを装備していました。設定では武装は他の機体に回したために装備していないとなっています。

 発表当時、MSVシリーズでガンプラとして発売される予定もありましたが、未発売のまま終わりました。その後、「ガンプラコレクション」第1弾として発売された時に、58で終わっていた当時のMSVシリーズを引き継ぐ形で、No.59の番号が振り分けられています。

「再利用」というにはちょっと違うかもしれませんが、ザクを使った機体の変わり種に「RRf-06 ザニー」がありました。開発経緯にはふたつの説があり、ひとつは鹵獲(ろかく)したザクを連邦軍が改修したという説。もうひとつは極秘裏に月の企業から入手したパーツで組み上げたという説です。「RGM-79 ジム」がロールアウトするまでのつなぎ役という設定でした。

 逆にジオン公国軍が連邦軍のジムに偽装した機体が「ゲム・カモフ」です。ザクなどの機体をベースに連邦軍のジムに似せて改修したMSです。友軍機と誤認させて任務を遂行する機体ゆえに、型式番号は設定されていません。いわばニセジムとも呼べるMSです。

【画像】再利用しすぎ? 形も機能も「斜め上」なザク流用機体たち(6枚)

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