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「あにめのたね2024」技術継承プログラム アニメーション制作受託4団体が決定

「令和5年度 アニメーション人材育成調査研究事業」の「作品制作を通じた技術継承プログラム」に参加するアニメーション受託制作4団体を発表されました。

アニメ文化の未来のために!

「あにめのたね2024」
「あにめのたね2024」

 一般社団法人 日本動画協会(AJA)は、同協会が文化庁より受託した「令和5年度 アニメーション人材育成調査研究事業」の「作品制作を通じた技術継承プログラム」に参加するアニメーション受託制作4団体を発表しました。

 文化庁「アニメーション人材育成調査研究事業」は、日本のアニメーション文化の将来を担う優れたアニメーターなど、アニメーションに関わる人材の育成方法について実践的な調査研究を行い、その成果の評価および普及を推進することで、人材育成によるアニメーション分野の向上とその発展に資することを目的としています。

 その人材育成プログラムのひとつが「作品制作を通じた技術継承プログラム」で、アニメーション制作受託団体(4団体程度を予定)は、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)による人材育成のプラン、育成方法を企画し、有識者で構成される第三者委員会である選定委員会の審査により企画内容を選定された後、それぞれが計画した育成プランに基づき、2024年2月中(予定)までに商業レベルとなりうる7分から10分程度のオリジナルアニメーション作品を制作します。プログラムはその制作過程で効果的なOJTを実施し、さらに育成委員会が企画する人材育成講座によるOFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)への参加という内容で構成されています。

 今回、本プログラムに参加するアニメーション受託制作4団体が発表されました。株式会社グラフィニカ、株式会社StudioGOONEYS、日本アニメーション株式会社、株式会社ノーヴォ・ 株式会社スタジオエイトカラーズの4団体が参加します。

 各団体の育成結果と完成作品は、2024年2月~3月に発表する予定です。

■制作団体:株式会社グラフィニカ
作品:Pop Pop City(仮)
監督:堀内隆
プロデューサー:高橋健太
育成対象:プリビズ制作/原画/動画
育成プラン:
・プリビズ制作を通して、アニメーターの芝居や演出への理解と発想を培う
・3DCGツールと作画のスムーズな移行と両立のフローを構築する

■制作団体:株式会社StudioGOONEYS
作品:S-CAT(仮)
監督:石原一志
プロデューサー:水澤慎
育成対象:若手3DCGアニメーター/制作進行
育成プラン:
・若手3DCGアニメーター
視聴者の心を動かすため、物語やキャラクターを理解し、それを表現する魅力的なアニメーションを付ける技術を身に付ける。

・プロジェクトマネージャー
プリプロからポスプロまでの全工程を経験することを通じて、アニメ制作の全体像を理解する。

■制作団体:日本アニメーション株式会社
作品:KICKS and PUNK(仮)
監督:市村仁弥
プロデューサー:中島友理
育成対象:制作進行/監督(演出)/キャラクターデザイナー/作画監督/アニメーター
育成プラン:「表現力のあるアニメーターを中心としたチーム」を育成するために、
①「動き」に焦点を当てて表現力を追求する。
「動き・表現」に着目した指導を行うために、ラフ原の段階ではキャラクターの造形に多少の崩れがあっても「動き」の質に焦点を当てます。 「動き」を重視しつつも、造形を損なわないバランスのとれた作品にするために、動画の制作においてはカットアウトアニメーションの手法を採用します。

②新しいデジタル技術を効果的に取り入れて、効率的な制作ラインを構築する。
過去のやり方に囚われず、手書きとカットアウトの共生を実現した効率的な制作ラインを構築したいと考えています。 コンパクトな工程を目指すことでアニメーターの知識量と裁量を反映する機会の増加を図り、意図や責任感を経験し体得につなげられると考えております。

③上記①②のために参加スタッフ個々が「考え・工夫し」主体となって制作する

■株式会社ノーヴォ・ 株式会社スタジオエイトカラーズ
作品:ソルティール(仮)
監督:清水理央
プロデューサー:塚原怜
育成対象:アシスタントプロデューサー/アニメーター/撮影
育成プラン:
・制作プロデュースワークの継承と撮影人材の育成
・地方でのアニメーター育成の実現、事業を通じた基礎能力の体得

(マグミクス編集部)

【画像】昨年度の「あにめのたね2023」技術継承プログラムで制作された作品をチェックする

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