【漫画】手術の日、兄に頼んだこととは? 「すごい」「さすがプロ」
書籍『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』が人気のマンガ家、Jamさんが手術を受けることに。その時の体験を描いたマンガがTwitterに投稿されました。作品に対して、多くの人から驚きの声があがっています。
手術前、兄にiPhoneを託して頼んだこととは?

もし自分が手術を受けることになったとき、「何かしてほしいことは?」と家族に聞かれたら、どうするでしょうか。手術前とそのあとを描いたマンガがTwitterに投稿されると、読者からは「プロ意識がすごい……!」と驚く声があがりました。
この作品を描いたのは、エッセイや創作マンガを多数手がけているJamさん(@jam_filter)。現在、「Eleganceイブ」で『まねきねこのうた』を連載中です。今回のマンガについて、Jamさんに聞きました。
ーー手術の前にも関わらず、写真を気にするプロ根性が凄まじいですね。
自由に写真を撮ったり、仕事の連絡を取ったりできるよう少し割高の個室にしたので、半分取材のつもりで手術に挑みました。その方が怖くないし、緊張がほぐれて気楽だったというのもあります(苦笑)。
ーーその後、お兄様と写真について何か話をされましたか?
兄とはその後、写真については特に話していません。兄はグロいのが苦手なので、本気で申し訳なかったと思っています。
ーーJam様もグロは苦手、とコメントされていました。撮影された写真を見た感想はいかがでしたか?
摘出したものだけは「グロいなー」と思いました。こちらは資料というより、自分への戒めとしてちゃんと見ておこうと思いました。今後も活動していく上で、次からは治療を先に延ばしたり、無理したりして悪化する前に早く医者に行くように……。
ーー撮影してもらった写真が、資料として活用される機会はありそうでしょうか?
残念ながら今のところは全くないです(苦笑)。でも、作品を描いていればいつかそういうシーンもあるかもしれませんし、病院関連の資料はとても少ないので、資料はいくらあっても良いかと。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声を教えて下さい。
「職業魂を感じる」という感想はうれしかったです。今回の手術で休みを取らなくてはならなかったので、その間も少しは仕事をしている気持ちになれました。

ーーJam様といえば、書籍『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』が人気です。手術前の精神力の強さは、書籍につづられていたポジティブな考え方の積み重ねなのでしょうか?
書籍には、あまりつらいことにピンポイントで執着しないよう、気持ちをどう前に向けていくかを、自分の経験を元に描いています。今回はメンタルも傷の痛みも「結構くるだろうな」と思ったので、あらかじめ対処法を考えて手術前後に試しました。
具体的には、「経験を得られること」や、「資料をたくさん撮れるメリット」について考えるようにして、「つらい」ことにピンポイントで執着しないようにしていました。「つらいなぁ……」ではなく、「つらいだけ?」と。
得られることの数を増やして、気持ちをネガティブからポジティブにすり替えていく感じです。
ーー書籍『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』のおすすめのポイントを教えて下さい。
個人的にここがおすすめというより、読んだ方が共感するケースがあれば、その話をおすすめしたいです。
ーー今後、Twitterで発表されるマンガについては、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今まで通り、自分の経験を元に何かを描いたり、普通に創作の漫画を描いたり。誰かがふらりと立ち寄った時に、楽しんだり気晴らしになってくれればうれしいです。あとは特にこだわらず、自分も楽しんでいこうと思っています。
(マグミクス編集部)
●Jamさんの作品情報
Twitter
https://twitter.com/jam_filter
著書『にゃんしゃりで心のお片づけ。』(PHP研究所)
https://amazon.jp/dp/4569843344
著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)
https://amazon.jp/dp/4801400531
「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中『まねきねこのうた』
https://www.akitashoten.co.jp/eleganceeve
https://souffle.life/manga/