犯人不明の落とし穴? 台パン必至なファミコンの「初見殺し」トラウマトラップ
昔の『ファミコン』『スーファミ』のゲームには、「初見殺し」のノーヒントトラップや罠のような仕様で、取り返しのつかない状態に見舞われることがよくありました。そんなときは「こんなのわかるか!!」と、イラ立ちで「台パン」したものです。
ノーヒントの罠に初見殺しのイベントは怒りにも似たトラウマトラップ!?

「ファミコン」「スーファミ」時代には、「初見殺しのノーヒントトラップ」のような仕様で、取り返しのつかない事態に見舞われることがよくありました。そんなときは「こんなのわかるか!!」と怒り、たまらず「台パン」をしたものです。今回は、今でも忘れられない初見殺しの「トラウマトラップ」を振り返ります。
●誰が仕掛けたのか? 唐突に現れる即死トラップ『ミシシッピー殺人事件』
『ミシシッピー殺人事件』は、客船内でおこった殺人事件を解決に導くというゲームなのですが、なぜか船内に仕掛けられたブービートラップで怒りのトラウマを生み出しました。
客室に唐突に現れる落とし穴、予兆もなく主人公目がけ飛んでくるナイフ、これら、初見では不可避のトラップで、食らえば即死でゲームオーバーです。いたずらにプレイヤーの足を引っ張るために仕組まれたのでは? と勘ぐってしまう罠でした。以降は、他にも罠があるのではと猜疑心を持ちながら、しずしず歩くことになります。
ことによると主人公がまだ死体を発見する前(事件発覚前)に、罠にかかってしまうこともあるのが、特にイライラしてしまうポイントです。
●空手どころか物理で串刺し? 『カラテカ』の落下してくる柵
アクションゲーム『カラテカ』は、武道の心得を重んじているようで、敵にお辞儀をしたり、構えをしたり、または、逃げたら死を表現しているのかスタート直後に後退したりすると崖から落ちて即死してしまうという、クセの強い作品です。
このゲームの初見殺しのトラウマトラップは、鬼畜な仕様の「柵トラップ」でした。最初は柵が上がっているため、問題ないと勘違いし走って通り抜けようとすると柵が突然落下し、問答無用で即死です。
説明書にも記載されているため、罠であることは認識しているプレイヤーはいたでしょうが、プレイしている最中はノーヒントでした。そのため、回避のコツがわからずイライラが募り、ここで挫折した人も多いのではないでしょうか。
●「見殺し」という行為を何十年も後悔させる『ファイナルファンタジーVI』
『ファイナルファンタジーVI』には、仲間になるアサシン、シャドウという人物がいました。
物語中盤、魔大陸崩壊の際に身を挺してパーティーを逃がしてくれたシャドウを残し、5分以内に脱出するというイベントが発生します。画面には1秒1秒減っていくカウントも表示されているため、焦る気持ちで初見ではそのまま飛空艇に乗り、シャドウとはそれっきりになってしまうでしょう。
ところが、5秒前まで待つとシャドウが現れ、生存・仲間加入するルートがあることを後に知り、プレイヤーは愕然としました。
故意ではないものの仲間を「見殺し」したというトラウマを植え付け、あのときの後悔が今でも残ってしまう、まさに精神的なトラップです。