「騙されたッ」「感情追いつかない」最後まで展開が予想外のアニメ3選
アニメシリーズの終盤での伏線回収や予想外の展開には、ドキドキと興奮が入り混じります。違った視点で、繰り返し同じアニメを楽しむ方も多いのではないでしょうか。この記事では、秀逸な伏線回収やどんでん返しが印象的なアニメを紹介します。
どんでん返しに伏線回収…予想を超えてくるアニメ
TVアニメで予想外のストーリー展開や明かされていく謎、伏線回収、思わず「えっ!」と声を出してしまうようなどんでん返しは、物語の醍醐味とも言えます。この記事では、どんでん返しや伏線回収で予想外の結末を見せ、話題となった作品を紹介します。
※この記事では『魔法少女まどか☆マギカ』『彼方のアストラ』『レベルE』のネタバレを含みます。
●『魔法少女まどか☆マギカ』
2011年1月から放送され、今も『まどマギ』の略称で親しまれるアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は、そのかわいらしいイラストからは想像できない暗い展開で、「鬱アニメ」として視聴者の注目を集めました。
同作の魔法少女は地球外生命体のキュゥべえと契約し、自分の願いをひとつ叶えることと引き換えに、命を賭して魔女と戦い続ける運命を与えられます。主人公・鹿目まどかは素質があると言われても、魔法少女の「真実」を知って契約に踏み切れずにいました。
しかし、アニメが最終章に入る10話で、話は大きな展開を迎えます。最強の魔女「ワルプルギスの夜」の襲来で、契約に迷うまどかに対して警告をしていた暁美ほむらによって、未来においてまどかは何度も死んでいると明かれます。たびたびキュゥべえに敵対的な態度を取っていたほむらは、魔法少女となって時間を巻き戻し、これまで「まどかが死なない方法」を探し続けていたのでした。
全てを知ったまどかは、最終12話でキュゥべえと契約し、全ての魔女の存在を消し去ります。その後まどかは存在ごと消滅し、ほむら以外の人々の記憶から消え去って、魔法少女は魔女化する寸前に救済されるシステム「円環の理」をつかさどる神格化された存在になりました。
魔法少女を題材としたダークファンタジーで、タイトルに反して主人公が最終回まで魔法少女にならなかった点など、斬新なストーリーに衝撃を受けた人は多いでしょう。
●『彼方のアストラ』
『彼方のアストラ』は、『SKET DANCE』『ウィッチウォッチ』の篠原健太先生作のSFサバイバルストーリーです。宝島社の「このマンガがすごい!2019 オトコ編」で3位にランクインし、2019年にアニメ化されています。
物語は、ランダムに選ばれた高校性の男女9名が惑星マクバのキャンプに参加するところから始まります。しかし、彼らは目的地についてすぐに、謎の球体により遠い宇宙へ放り出されてしまいました。そして、お互いに名前も知らなかった9人が、たまたま飛ばされた先にあった宇宙船に乗り、各々の個性や能力を活かして5012光年先にある母星への帰還を試みる……という壮大な物語です。いろんな惑星を巡りながらの冒険も面白いですが、話が進むごとに数々の謎や、登場人物が抱える秘密が明らかになります。
例えば、9人はそれぞれ、運動能力や頭脳など何かにずば抜けた才能を持っていることと、ひとりを除いて親の愛情を知らないという共通点がありました。そして、実は9人は同じ才能で活躍する親の、「クローン」であることが判明します。老化したときに人格だけを移植する、「若返りの器」として育てられていたのです。
9人の正体や集められた理由、その他「彼らの母星にまつわる秘密」など、段々と明かされる謎に「そういうことだったのか!」と、ゾクゾクしてしまいます。短いストーリーに詰め込まれた複線の見事な回収により、高い評価を受けました。