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【漫画】島の子と、一文無しの日本の学者が出会い…「ニヤける」「好き」の声

マルタ島に住む、島の外を知らない女の子。そして、日本からやって来た海洋学者の男性が出会う物語がTwitterで話題になりました。女の子は、財布をすられてお腹をすかせている男性に食事をごちそうし、島の外の話をねだります。ふたりの姿に、読者からは「好き」と絶賛する声があがりました。

島の外に出たことがない女の子と、日本の海洋学者の出会い

財布をすられてお腹をすかせている男性に、島の女の子が声をかける(かっくさん提供)
財布をすられてお腹をすかせている男性に、島の女の子が声をかける(かっくさん提供)

 登場するのは、日本から来た海洋学者の男性と、マルタ島に住む女の子。ふたりの出会いを描いた創作マンガ『島の女の子と旅人の学者の話』がTwitterに投稿され、話題になりました。

 読者からは「読んでてにやけてしまった」「このお話、好き」などの声があがっています。

 マンガの作者はpixivコミックで『あくまで君の天使になりたい』を連載中のかっくさん(@cak221)。今回の作品について、かっくさんにお話を聞きました。

ーーかっく様は多数の創作マンガを公開なさっています。『島の女の子と旅人の学者の話』のストーリーが誕生した経緯を教えて下さい。

 この作品は以前描いた『美女と漁師』という作品のスピンオフです。きっかけとしては、2018年にマルタ島へ旅行した際に、島という海に囲まれた閉鎖空間なのに、開放的な風土や文化に感銘を受けて、そこを舞台にしたマンガを描こうと思いました。

『美女と漁師』の方は島を舞台にしたものでしたが、海に囲まれて閉鎖された島から出ていきたい……と思う人間もいるのでは、と思ったのが『島の女の子と旅人の学者の話』誕生の経緯です。

 元々、『美女と漁師』のマナの妹・マヤにフォーカスした作品を描きたいなと思いながら登場させていました。そんな思いを元に、島で育った子が羽ばたいていくまでを描きました。

ーーふたりが再会したあとについて、想像がふくらみます。続編を描かれる予定はございますか? 日本でのふたりが恋に落ちる可能性はありますか……?

 続編は、時間ができた際にまた描きたいと思っています! 当初はここまで年齢の開いた設定にするつもりはなかったのですが、年の差カップルは描いたことがなく、年の差ならでは・異国間の恋に落ちる過程をぜひ描いてみたいです。

ーー女の子の描写がとても魅力的です。キャラクター作りで工夫なさっている点はありますか?

 ありがとうございます。キャラクター作りにおいて見た目に関しては、「性格や属性に沿った分かりやすさ」を意識しています。例えば、キツネ系統の顔ならつり目、かわいい感じなら目は大きく、おっとりした性格ならたれ目、など。もちろん、作品の内容によってはあえてはずすこともあります。

 内面に関しては、「この境遇、年齢、立場ならきっとこう感じる・行動するだろうな」というのを空想しながら、いつも探りさぐり描いています。描き上がった時に「この子はこういう子だったのか…」と思うことが多いです(笑)。

山奥で孤独に暮らす猟師のもとに、助けたキツネが美女に化け「お嫁さんにしてください!」とやって来る。かっくさんの著書『きつね美女とぶこつ猟師』(KADOKAWA)
山奥で孤独に暮らす猟師のもとに、助けたキツネが美女に化け「お嫁さんにしてください!」とやって来る。かっくさんの著書『きつね美女とぶこつ猟師』(KADOKAWA)

ーーたくさんの作品のなかで、かっく様の代表作を教えて下さい。

 今まで描いた作品は全て気に入ってはいるのですが、代表作という意味ですとオリジナルでの創作活動のきっかけとなり、たくさんの方に見ていただけた『きつね美女とぶこつ猟師』です。

ーー多くの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 いただいた感想は、全てうれしく拝読しました。特筆すると、「この女の子見たことある」や「漁師の姉妹だ!」と言ってもらえたのはやはりうれしかったです。自分自身、たくさん作品を描いてきた自覚はあるのですが、そのひとつひとつを覚えていただいていたことにびっくりしました。

 他にも、「マルタ島に行ってきた・留学していたから、舞台のマンガを読めてうれしい」というのも、現地の声という感じがしてうれしかったです。

ーー今後、Twitterで発表されるマンガについては、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 今までは描きたいものをそのまま描いていましたが、今後は読んでくださる方のご要望やニーズ、「こうしたらもっと面白いかも」という視点を意識しながら活動したいです。

 また、描きたいものが多すぎて時間が追いついていないというのが現状で……。仕事として執筆している作品が最優先なのですが、その他の余暇が許す限り、新しい作品・既存作品の続編を描いていきたいと思っています。

(マグミクス編集部)

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