【漫画】「寂しい」 まぶしすぎる夏を過ごす女性の心情に「胸が締め付けられる」
手をつなぎ、仲良く過ごす若い男女。ふたりはまぶしい景色のなか、夏を満喫しています。しかし、女性の方は夏に対してある感情を持っていて……。作者の大越早苗さんにお話を聞きました。
「ある日」を境に夏への捉え方に変化が
まぶしい太陽の下、どこかへ向かう若い男性と女性。ふたりは笑顔で夏の思い出を作っています。しかし、彼女にはキラキラした景色とは少し違った想いがあって……。
大越早苗さん(@_i_sne)による創作マンガ『永遠の寂しい時間』がTwitter(現:X)上で公開されました。いいね数は7400を超えており、読者からは「確かに夏って少し切ないよね」「ノスタルジックだね」「まるで詩のようなマンガで素敵」などの声があがっています。
作者の大越早苗さんにお話を聞きました。
ーー大越早苗さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小さい頃からなんとなく、将来はマンガを描くものだと思いこんでいました。実際に原稿を仕上げて出版社に持ち込んで……といった行動に移せたのは、就活の時期が近づいたからでした。
ーー今作『永遠の寂しい時間』が生まれたきっかけを教えてください。
夏至を境に日は短くなっていくのに、そういえば夏の本番はそれからだよなあと思ったからです。非常にポジティブな意味合いでの「寂しい」を、夏という季節は強く意識させてくれるように思います。それを記録にして、周囲の親しい人たちに伝えたくて描きました。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について教えて下さい。
「こういうものを描ける人がいるんだ」といったニュアンスの言葉をいただいたときには、「そうだよ、ここにいるし、たくさんいるよ!」みたいな、世界が広がるような気持ちになりました。あとは「だから冬至が好き」のような声も見かけて、心のなかで自分も自分もと同調していました。
ーー今作を描くうえで、こだわったところや工夫した点などはありますか?
女の子の若さと老夫婦のあたたかさを表現できるように努めました。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
以前、雑誌に掲載していただいた作品を載せたりや、しばらくは月毎に季節を題材にした短いお話を載せていけたらと思っています。それらを同人誌にまとめたいです。
先行き不透明ではありますが、商業誌での連載も目指し楽しくばたばたしています。よければフォローして見守っていただけたらうれしいです。
(マグミクス編集部)