「運悪すぎ」「格差エグい」 天下一武道会でのクリリンとヤムチャの明暗
ヤムチャとクリリンといえば、『ドラゴンボール』の初期から登場する人気キャラクターです。しかしその描かれ方には大きな差がありました。ふたりとも強豪ひしめく天下一武道会に出場していますが、運悪くどちらも本戦で優勝候補者と当たってしまいます。その結果はどうなっているのか、ヤムチャとクリリンの描かれ方の差を紹介します。
優勝候補にやられまくるヤムチャ

『ドラゴンボール』に初期から登場しているクリリンとヤムチャは、第21回、第22回、第23回と3大会連続で「天下一武道会」に参加しています。両者ともに予選を見事勝ち抜いて、本選に進出する相当な実力者です。
しかし、ふたりの「天下一武道会」での描かれ方には大きな差がありました。強豪ひしめく本選で、毎回優勝候補とぶつかったクリリンとヤムチャはどのような結果になったのでしょうか? ネット上ではふたりの「描かれ方の差」が定期的に話題になっています。
第21回大会では、亀仙人扮するジャッキー・チュンが、ヤムチャ、クリリンと戦うことになります。ヤムチャはチュンに触れることすらできずに場外負けで、1回戦敗退となってしまいました。
一方のクリリンは、1回戦でクサすぎる男・バクテリアンに鼻がないおかげで勝利、はじめはチュンの強さにひるんでいたものの、悟空の激励をもらい2回戦で奮闘します。結果的に負けはするものの、一度はチュンを場外まで蹴り飛ばしたり、観客の目にも止まらない攻防を繰り広げたりと、善戦しました。
第22回大会では、ヤムチャは天津飯と戦うも、敗れてしまいます。天津飯の相棒・チャオズの超能力で本選の組み合わせが操作される、という理不尽な展開でまたしても優勝候補とぶつかり、ハイレベルな攻防を見せるも、とっておきのかめはめ波を天津飯にはね返され、左足を折られて敗北してしまいました。一方でチャオズとぶつかったクリリンは、またも善戦して見事勝利します。悟空との直接対決もあり、第22回大会のクリリンには多数の見せ場がありました。
第23回大会でもクリリンがマジュニア相手に善戦した一方で、ヤムチャはシェンこと神様にあっさり倒されてしまいます。「天下一武道会」では、徹底して強いキャラの引き立て役にされるヤムチャと、ヤムチャを倒してきた相手と良い勝負を見せるなどかっこいい見せ場のあるクリリンという、差のある描かれ方がされています。
そして、20年弱の時が経って久しぶりに悟空たちが参加した第25回天下一武道会では、クリリンはアラフォーになりながらも参戦しますが、ヤムチャは「恥をかくだけだから」と観戦側に回りました。
ネット上では「クリリンが良い試合を見せるもんだから、ヤムチャのダメっぷりが際立っちゃう」「最初から最後まで徹底してかませキャラで描かれるのは可哀想」「くじ運悪すぎ」「レベルガタ落ちの24回大会に参加してれば圧勝だったのに」「どうせならクリリンとヤムチャが武道会で戦うところが見たかった」と、ヤムチャの不遇ぶりが長年話題になっています。
ちなみに、『ドラゴンボール』好きの高校生が転生してヤムチャに生まれ変わるスピンオフ作品『転生したらヤムチャだった件』では、その後のサイバイマン戦での死を知っているヤムチャ(高校生)が、原作のヤムチャよりも強くなろうと、最初に悟空と会った段階で彼についていき、亀仙人のもとで初期から修行をすることにします。違う選択をした新生ヤムチャは、「サイヤ人編」にてサイバイマン6匹分の自爆でも死なず、ナッパにも勝利しました。
『転生したらヤムチャだった件』では、最初から亀仙人のもとで修業したヤムチャが天下一武道会でどんな結果を残したのかは描かれていませんが、ネット上ではこのスピンオフを引き合いに出して「さすがにジャッキー・チュンに一発入れるくらいはできるでしょ」「22回大会で天津飯に勝って、悟空と決勝で戦ったりしてないかな」「シェンの正体が神様って知って戦うなら、勝ってる可能性もある」と、原作よりも有利なヤムチャの天下一武道会での戦績が妄想されています。
(マグミクス編集部)