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放送コードぎりぎりアウト? 今こそ語りたい「ファミコンジャンプ登場作品」3選

「週刊少年ジャンプ」の創刊20周年を記念して1989年2月に発売された『ファミコンジャンプ 英雄列伝』は、『ドラゴンボール』や『北斗の拳』などの名だたるジャンプキャラが共演したファミコンソフトです。そのなかには、これらの有名作品に比べて知名度は落ちるものの、根強いファンが多い名作もあります。そこで今回は『ファミコンジャンプ』に登場した、もっと語られて欲しい3作品をご紹介します。

人気のジャンプキャラたちがファミコンRPGにて集結!

ひときわ大きなカセットが目をひく『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(バンダイ)
ひときわ大きなカセットが目をひく『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(バンダイ)

「週刊少年ジャンプ」の創刊20周年を記念して、1989年2月に『ファミコンジャンプ 英雄列伝』がバンダイから発売されました。

「ジャンプ」に連載されていた作品の人気キャラが登場するファミコンのRPGで、『ドラゴンボール』や『北斗の拳』といった超メジャー作品のみならず、そこまで知名度は高くない名作のキャラも多数登場しました。

 そんな『ファミコンジャンプ』に採用されたジャンプ作品のなかから、もっと語られても良いと思う3作品をピックアップしてご紹介します。

 最初に紹介するのは、1985年から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、アニメ化もされている『ついでにとんちんかん』です。

 本作品は、リーダーの間抜作(あいだぬけさく)、カンフーの達人・中東風(ちゅんとんぷう)、IQ200の大天才・発山珍平(はつやまちんぺい)、超能力美少女・白井甘子(しらいかんこ)の4人で構成された盗賊団「怪盗とんちんかん」を中心にした、ナンセンスギャグマンガでした。

 唐突にズボンをおろして相手に尻を見せる、間抜作のお下劣ギャグ「いきなりしり見せ」を覚えている人も多いのではないでしょうか。

 間抜作のシンプルな顔は似顔絵も描きやすく、いまだにSNSなどでイラストを披露しているファンがいるほどです。そんな同作について、ネット上では「放送コードギリギリと言うか、アウトを攻めまくった変態育成漫画」との声もあり、「昭和だからこそ成立したギャグ漫画」と、今では考えられないぶっ飛んだ内容を評価するファンが多い作品です。

 続いて紹介するのは、1987年から連載がスタートした『ゴッドサイダー』です。

 黙示録戦争で神々に敗れ、地中深くに封じ込められた魔王が、時を経て再び決起するというストーリーで、その魔王を倒すべく立ち上がったのが、神と悪魔の間に生まれた主人公・鬼哭霊気(きこくれいき)です。

 ギャグ要素がほとんどないシリアスな作品で、当時の子どもには少々難しい内容だったかもしれませんが、改めて読み返すと独特の世界観に引きこまれます。

 爆発的な人気作というわけではありませんでしたが根強いファンは多く、のちに『ゴッドサイダー セカンド』などの続編作品が、掲載誌を変えて連載されています。

 巻来功士氏の描く魅力的な女性キャラも人気で、「いやらしくてカッコいいトコが好き」「帯のみで胸を隠してる流璃子の衣装は刺激が強すぎた」といった声が上がるほどです。

 重厚なストーリーを彩るヒロインたちのセクシーさも、多くの読者を魅了した理由のひとつなのは間違いありません。

【画像】ビジュアルを見るだけで「懐かしっ」思わず語りたくなるジャンプの名作

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