今なら放送禁止かも!? 「過激すぎ」と話題を集める『サザエさん』の初期エピソード
1969年に放送が始まった『サザエさん』は、現在のほんわかしたエピソードとは対照的にドタバタ喜劇色の濃い内容が目立ちます。ネット上で「今ではあり得ないくらい内容が過激」と話題の、その内容を見ていきましょう。
ブラックジョーク満載の初期『サザエさん』

1969年の放送開始当初の『サザエさん』は、近年のほんわかした内容とは対照的に、ドタバタ喜劇色の強いものでした。ネット上では「今ではあり得ないくらい内容が過激」といった声も挙がるほどです。
TVアニメ『サザエさん』の放送が開始された当時は、長谷川町子先生によるギャグ要素の強い原作マンガが朝日新聞で連載されていました。50年以上前の原作には、コンプライアンスが厳しくなった近年と比べるとかなり際どい内容もあったようです。
特にTVアニメ第1回目で放送された「75点の天才!」では、破天荒な展開やブラックジョークが散りばめられています。この回は、カツオが珍しく高得点をとったテストの回答用紙をめぐり、磯野家が大騒ぎになるストーリーでした。
まず、放送開始からわずか数分で、テストでいい点を取り天狗になっていたカツオをサザエが勢い良く投げ飛ばすシーンが流れます。さらに、カツオが親戚の首を縄でしめるシーンが描かれ、ネット上では「現代で放送したら抗議の嵐になりそう」「面白いけどぶっちゃけ怖い。見てはいけないものを見ている気分」などの意見が見られました。
また波平宛てのラブレターを見つけた怒ったフネが、ハサミを持ったまま波平を追いかけまわし、頭頂部に1本しかない髪の毛を切ろうとするシーンには「フネのイメージが崩壊した」との声が挙がっていました。
ほかにもタマがナイフとフォークを持ってねずみを追いかけており「初期の内容ではタマの姿に一番驚いた」と、現在のかわいらしいキャラ設定との違いに驚く人も多かったようです。
同じくキャラ設定でいえば、現在は優等生キャラのワカメが、第1話では実に破天荒な女の子でした。当時のワカメについて、ネット上では「おてんばな女の子で今よりいいかも!」という意見が見られました。
キャラ設定だけでなく、作画の雰囲気も近年のものと比べて異なるため「違うアニメみたい」「今より動きが速くてキャラの顔芸も豊か」「初期の方がおもしろい!」といった意見が見られました。
「放送禁止用語が許されるおおらかな時代」「近年は表現の幅が狭まっているよな」との声もあり、50年という時代の変化を感じずにはいられません。
この第1話を始め『サザエさん』初期のエピソードは2019年に放送開始50周年を記念し「FOD」「Amazonプライムビデオ」などで公開されたものが、2023年8月現在も視聴可能です。これを機に現在とは一味違った『サザエさん』を観てみるのはいかがでしょうか。
(マグミクス編集部)