妥当か? 『ワンピ』覇王色の「数百万人に1人」設定に「多すぎ」の意見も
『ONE PIECE』では数百万人にひとりがもつ才能である、「覇王色の覇気」という特殊能力が存在します。ネット上ではその割合について、「意外と多いよね?」「ていうか多すぎだろ」といった声も上がっていました。
数百万人にひとりがもつ才能「覇王色」

『ONE PIECE』の世界には、数百万人にひとりが持つ「覇王色の覇気」という特殊能力が存在します。覇王色は生まれつき備わっている人にしかない能力なので、修行をすれば会得できるものではありません。
自身もその才能を持つかつてのロジャー海賊団の副船長シルバーズ・レイリーのセリフによれば、「世界で名を上げる大物はおおよそこの資質を備えている」そうです。しかし、「数百万人」にひとりという割合について、ネット上では「意外と多いよね?」「ていうか多すぎだろ」といった声が上がっていました。
数百万を最小の「100万」ほどとして考えると、例えば日本の総人口約1億2000万人のうち、国内に総勢100人以上はいることになります。これには「覇王色多すぎ」「世界人口が80億人だから500万人にひとりだとしても、1600人はいることになるぞ」「各国に10人くらいいそう」といった声も上がっていました。
『ONE PIECE』の世界の総人口は不明ですが、アラバスタ王国が約1000万人(第24巻SBSにて判明)、魚人島が500万人(12年前時点)と説明されており、世界政府加盟国だけで170か国以上あると考えると、人口10億以上はいるのではないでしょうか。数百万を「100~500万」の間とすると、およそ「200~1000人」の覇王色の才能の持ち主がいることになります。
ちなみに、実際に作中で「覇王色の多さ」を指摘していたのが、四皇の一角を担っていたカイドウです。カイドウはワノ国での鬼ヶ島決戦より前にルフィを一撃で倒していますが、意識を失っているはずのルフィを取り囲んだカイドウの部下たちが相次いで昏倒する事態になりました……。
そんな状況を目の当たりにしたカイドウから、「お前もか………!!」というセリフがこぼれます。ルフィと同じ最悪の世代のユースタス・キッドが覇王色を備えていたこともあり、自身も覇王色を持つカイドウは「何人もいらねェんだよ… 覇王なんて」と言い放ちました。
その一方で「世界のトップクラスで活躍できる人間の人数って考えると妥当じゃない?」「そもそも才能に気が付かない場合も多いでしょ」「特に目立たずに小さな村のやたら有能な村長、とかで留まってる人もいるんじゃないか」「覇王色持ってるからって、戦いの場に出たいとは限らないのでは」と、妥当な割合だという意見もあります。
現在、作中で覇王色をまとうキャラクターは、ルフィやキッド、ワノ国で覚醒したゾロをはじめ、ざっと10名以上が挙げられます。ルフィの恩人・赤髪海賊団のシャンクスに、レイリー、九蛇海賊団の船長ボア・ハンコック、元七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ、元四皇のビッグ・マムことシャーロット・リンリン、故人では海賊王ゴール・D・ロジャー、ロジャーの息子のポートガス・D・エース、ロジャーのライバル・白ひげことエドワード・ニューゲート、ワノ国で「伝説の侍」と語り継がれている光月おでんなども覇王色の覇気を持つ人物でした。
いずれのキャラクターを見ても、覇王色は「王になる資質」を持つ者に備わった能力であることが分かります。数百万人にひとりの才能でも、その潜在能力を「開花」させて使いこなせるのは、新世界に集う強者たちのような、さらに一握りの人間たちだけなのかもしれません。
また「黒ひげやミホークが覇王色じゃないわけない」「モモの助も使えるようになりそう」「コビーはきっと覇王色だろうな」「レイリーとかカタクリとか、海賊団のNo.2が持ってる場合も多いから、たぶんベン・ベックマンも使えるはず」「ルフィが使えるなら、ガープとドラゴンも覇王色でしょ」「案外、五老星が持ってそう」など、新たな覇王色を使うキャラクターを予想する声も上がっていました。
(マグミクス編集部)