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【1996年】初代『サクラ大戦』発売の衝撃。ファンを熱狂させた「新たな世界」とは

1996年、セガサターンで発売された『サクラ大戦』は爆発的な人気となりました。シリーズ作品はアニメや舞台にも展開。最新作『新サクラ大戦』の発売が2019年12月に控えています。今から23年前、『サクラ大戦』は発売前から大きな期待を集め、新時代のコンテンツの登場を予感させていました。

発売前から注目、豪華極まりないスタッフ&キャスト陣

『サクラ大戦』のテーマ曲「檄! 帝国華撃団」の各種バージョンを集めたCDアルバム「檄!帝国華撃団全集」(WAVE MASTER)  (C)RS
『サクラ大戦』のテーマ曲「檄! 帝国華撃団」の各種バージョンを集めたCDアルバム「檄!帝国華撃団全集」(WAVE MASTER)  (C)RS

 1996年にセガサターンで登場し爆発的人気となったゲーム『サクラ大戦』は、2019年12月12日(木)に最新作『新サクラ大戦』が発売予定、TVアニメの新作もアナウンスされるなど、いま再びファンの期待を集めています。かつて『サクラ大戦』のトレーディングカードを買いすぎて食費に困った経験を持つゲームライターの早川清一朗さんが、『サクラ大戦』発売当時の思い出と熱狂ぶりを語ります。

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 まだありましたよ、昔のトレーディングカード!

 いったいいくらかけたのかは全く覚えていませんが、フルコンプしてます! いやほんと、滅茶苦茶はまりましたからね、『サクラ大戦』。コンプのために食費もほとんど使い切ってしまい、1個100円の大きな「頭脳パン」でしのいでいた懐かしい記憶が蘇りました。

 さて本題に戻りますと、『サクラ大戦』とは、1996年9月にセガサターンで発売されたアドベンチャーゲームで、のちに舞台やアニメになるなど、幅広いメディアミックスが行われた大人気シリーズです。1996年当時、発売前からさまざまな雑誌で特集が組まれるほど注目されており、セガサターンファンからの期待値も大変高い作品でした。

筆者が集めた『サクラ大戦』トレーディングカードの一部
筆者が集めた『サクラ大戦』トレーディングカードの一部

 その理由は、豪華極まりない製作陣にありました。キャラクター原案は『ああっ女神さまっ』や『逮捕しちゃうぞ』を世に送り出した漫画家の藤島康介氏。原作は『天外魔境』シリーズで注目を集めた広井王子氏。脚本のあかほりさとる氏は数多くの小説、アニメ脚本、マンガ原作を手掛けており、当時人気絶頂のクリエイターでした。

 そして音楽はアニメ界を代表する作曲家の田中公平氏。「これで期待するなって言う方が無理でしょ?」というレベルの、綺羅星のような方々が勢ぞろいしていました。

 声優陣も、主役格の真宮寺さくら役には横山智佐さん、神崎すみれ役には富沢美知恵さん、マリア・タチバナ役に高乃麗さん、アイリス役に西原久美子さん、李紅蘭役に渕崎ゆり子さん、桐嶋カンナ役には田中真弓さんと、人気と実力を兼ね備えた方ばかり。入れ替わりが激しい女性声優の世界で、今も全員が現役なのは驚くべきことです。

 こうして期待を煽りに煽られた筆者を含むファンたちは、発売を心待ちにしていました。そうして迎えた発売日、筆者は予約しておいた『サクラ大戦』を手にしてすっとんで家に帰り、そして大きな衝撃を受けることになったのです。

【画像】ファン待望、『新サクラ大戦』の華麗なグラフィック(8枚)

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