【1996年】初代『サクラ大戦』発売の衝撃。ファンを熱狂させた「新たな世界」とは
「はっしっれぇ~ 光速の~ ていこ~く華撃団~」

THE・田中公平とでも言えばいいのでしょうか? どこか懐かしいような、それでいて力強いサウンドを何回聴きなおしたのか、流麗なオープニングアニメーションをいったい何回見直したのかは覚えていません。ただ、「セガサターンってこんなことができるんだ!」と強烈に印象づけられたのをよく覚えています。
いざゲームを始めてみれば、魅力的なキャラクターたちとのやりとりや、戦闘時のアニメーション演出、シナリオの面白さ、いずれも当時の筆者にとっては完璧なゲームに感じられました。数日間にわたってほとんど寝ずにプレイしてからは友人に勧めて回り、グッズが出たら買い漁り、トレーディングカードはフルコンプまでそろえるなど、ハマりまくっておりました。
舞台もぜひ見てみたかったのですが、残念ながら学生の身分では敷居が高く、結局見に行くことはかないませんでした。広井王子さん曰く、キャストは最初から舞台で演じてもらうことを前提に選んでいたそうで、まだアニメやゲームの舞台化が一般的ではなかった時代に、そこまで考えていた先見性はすごいのひと言です。
その後、『サクラ大戦』はシリーズ続編が次々と発売されアニメにもなりましたが、2008年に開催された舞台をもって、コンテンツとしての活動を休止してしまいます。
『サクラ大戦』の復活を望むファンたちから度々続編を期待する声があがるなか、状況を一変させる出来事が起こります。「セガフェス2016」において、『サクラ大戦』が「作品部門」と「復活期待部門」で1位を獲得したのです。そうして2018年、完全新作の発売が発表され、往年のファンたちを歓喜させました。もちろん筆者もそのうちのひとりです。
12月の『新サクラ大戦』の発売日が待ちきれませんが、ひとり、滅茶苦茶気になるキャラクターがいるんですよね……。「夜叉」という仮面の女剣士なんですが、声が横山智佐さんなんですよね……。いったいどこのどなたなのでしょうか、ものすごく気になります。
(早川清一朗)