【秋アニメ】『アフリカのサラリーマン』 定時退社に合コン…やたら人間くさい動物たち
2019年10月6日よりTOKYO MXなどで放送開始したアニメ『アフリカのサラリーマン』。「pixivコミック」で連載中のマンガが原作のこの作品は、ライオンやトカゲなどがサラリーマンとして働いており、動物たちによる、なんとも人間くさい日常を描いています。
「この後合コンだから!」で定時退社するやつ、いるよね!

2019年10月6日(日)よりTOKYO MXなどで放送開始された、TVアニメ『アフリカのサラリーマン』。原作は「pixivコミック」にて連載中の、ガム氏による同名のマンガです。
第1話は、アフリカの雄大な日の出シーンから始まります。大空を舞う鳥、ゾウの足跡、草原を駆ける馬……大草原が舞台の物語かと思いきや、実はこの光景はパジャマ姿のライオンの夢。主人公のライオンは、スーツ姿で毎日働く、しがないサラリーマンだったのです。
「昨日、飲みすぎちゃったな…」と言いながら着替え、ニュースを見ながら朝ご飯(骨付き肉)を食べる姿は日本のサラリーマンそのもの。同僚のトカゲや、大きなくちばしが特徴のオオハシとともに、「アフリカのサラリーマン」として、やけに人間らしく働く姿が描かれます。
最初のお話のテーマは「アフリカの痴漢」。トカゲとオオハシが電車で通勤中、ヒョウとゴリラの女子高生2人組から痴漢に間違えられ、大騒ぎになってしまいます。「会社辞めるリスク背負ってまでそんなことするサラリーマンはいないですよ」とオオハシをかばうトカゲですが、結局逃げることになり、2匹が取った方法は―――?
痴漢冤罪におびえたり、合コンで四苦八苦したり、定時で絶対に帰るやつがいたり、ダイエットで悩んだり……アフリカの動物たちのはずなのに、妙にサラリーマンっぽさがにじみ出ていて、思わず「そういうこと、あるよね」と共感してしまいます。次々と繰り出される「サラリーマンあるある」は、会社勤めの方にとって共感必至です。
また、人間らしさも見せつつ、随所で動物らしさが見えるのも楽しいポイントです。トカゲはドーナツショップにいたコバエをつい食べてしまい、それを携帯で撮ったオオハシに脅され、ドーナツをおごるはめに。ライオンは楽しみにしていたお歳暮のハムを、オオハシに渡されたマタタビに気を取られているうちに食べられてしまいます。人間らしさと動物らしさの絶妙な混ざり具合が、他にはない独特の面白さになっています。
満員電車に揺られたり、机の書類が山積みになったり、お昼に牛丼をかきこんだり……勤め人にとってよくあるシーンを、楽しくゆるく描いた同作品。お休みの日にはお菓子やお酒を片手に、まったりご覧になってはいかがでしょうか?
(新美友那)
※アニメ『アフリカのサラリーマン』は、毎週日曜日24:30より、TOKYO MXで放送中。dアニメストア、AbemaTVなどでも配信されています。