「15年前から『ワノ国編』は決まってた?」『ワンピース』扉絵に隠された驚きの伏線3選
『ONE PIECE(ワンピース)』は、新章「エッグヘッド編」に突入し、ますます目が離せません。同作を語るうえで、欠かせない要素のひとつに「見事な伏線」があげられます。そのなかでも、原作の扉絵に仕込まれていた伏線を見てみましょう。
どこまで気付けた?

見事な伏線回収は、『ONE PIECE(ワンピース)』の魅力のひとつに挙げられることが多いです。本編中にちりばめられた伏線はもちろんのこと、扉絵に描かれたイラストにも伏線が見つかり、さらに考察が盛り上がりを見せています。扉絵でさりげなく仕込まれていた伏線を見てみましょう。
※この記事で記載されている期間は単行本の発売年で統一しております。
まずは、第33巻310話の扉絵です。本編ではフォクシー海賊団との「デービーバッグファイト」が描かれている時期でした。見開きの扉絵には、「ワノ国編」で登場するような和装をしたルフィ、ウソップ、ロビンの姿が描かれています。そこで着ていたルフィの着物に、鶴のマークが描かれていたのです。
これは、のちに「ワノ国編」で出会う光月家の家紋だったことが判明します。そして959話では、扉絵と同じ格好のルフィが、そのまま本編に登場していました。また310話の扉絵上部に飛んでいる、ピンク色の龍は光月モモの助が「人造悪魔の実」で変身した姿にそっくりです。おそらく15年ほど前から、「ワノ国編」が描かれることは決定していたのでしょう。
続いて、第44巻421話の扉絵です。本編は「エニエス・ロビー編」が描かれ、初めてルフィの「ギア3」が登場した回でした。このときの扉絵はニコ・ロビンが、マフィアに扮したコアラたちと、ビリヤードをたしなむ姿が描かれています。
台の上には複数の球が転がっており、読者側には「3」「5」「8」の球だけ数字が見えていました。この数字はのちにロビンが出会う、革命軍の「(3)サボ」「(5)コアラ」「(8)ハック」を現しているという声が多くあがっています。
実際に第745話で、サボやコアラと良好な関係である様子が描かれていました。バーソロミュー・くまによって「テキーラウルフ」に飛ばされたあとの「2年間」について詳しい情報は明かされていないものの、革命軍の本拠地でふたりとの仲を深めていたのでしょう。
最後は第86巻862話の扉絵です。本編では「ホールケーキアイランド編」が描かれ、サンジとプリンの結婚式が執り行われるシーンでした。862話の扉絵には、若かりしシャンクスとバギーが、花札で遊んでいるシーンが描かれています。負けたバギーがくやしそうにシャンクスへつかみかかっており、シャンクスはお腹を抱えて笑っていました。
そのシャンクスの手元に注目すると、なんと「四光(しこう)」という役であがっているのです。作者である尾田栄一郎先生の頭のなかでは、すでにバギーの「四皇」入りが決定していたのかもしれません。
最終章では、さらに多くの伏線が回収されていくことでしょう。まだ、誰も気付いていない扉絵の伏線も、今後のエピソードで明かされるかもしれません。この機会にじっくりと読み返し、新たな伏線を探してみるのはいかがでしょうか。
(マグミクス編集部)