小池都知事も期待! 豊島区に新アニメ展示施設「アニメ東京ステーション」誕生【レポート】
10月31日に池袋に誕生予定のアニメ展示拠点「アニメ東京ステーション」。グランドオープンに先駆け、8月31日にプレ・オープンセレモニーが開催されました。拠点設立の意義や名称に込めた意味など、登壇者が熱く語った想いをご紹介します。
アニメの今と歴史に触れる! 池袋に生まれる新たなアニメ拠点
2023年10月31日、東京都豊島区池袋にオープン予定のアニメ展示拠点。8月31日に本施設のプレ・オープンセレモニーが開催され、名称が「アニメ東京ステーション(Anime Tokyo Station)」、略称は「アニメ東京(Anime Tokyo)」となることが発表されました。イベントでは、小池百合子東京都知事も登壇し、本施設への期待が語られました。
プレ・オープンセレモニーのMCを務めたのは、声優の山寺宏一さんと冨永みーなさん。アニメ展示拠点の名称を世界に初めて発信する場に立てることを「光栄に思います」と語り、軽快なトークを交えて会場を盛り上げます。
冒頭ではアニメソングのピアノアレンジで世界的な人気を誇るAnimenzさんが生演奏を披露。『すずめの戸締まり』をはじめとする人気アニメの楽曲を演奏し、プレ・オープンセレモニーに華を添えました。
「アニメ東京ステーション」は、一般社団法人日本動画協会が東京都と協定を結んで開設する、新たなアニメ展示拠点です。地下1階と地上2階で構成されます。
名称発表に先立ち、日本動画協会理事長の石川和子さんが、各フロアの内容を紹介しました。1階は国内外の人々を出迎えるコミュニティーフロアです。日本のアニメ史を代表する名場面やキャラクターで構成されたシンボルモニュメントが展示されます。
2階は話題作や最新作をはじめとする展示、そしてポップアップショップのフロア。海外からのファンにもアニメの「クールさ」を感じてもらえるような、デジタル技術を駆使した展示も見どころになると言います。
地下1階は、アニメの中間成果物を収蔵・展示するアーカイブフロア。企画段階での紙資料や各時代のメディアに収めた映像・音声素材、東京都が保存しているセル画など、貴重な資料を保存します。また、ワークショップや調査研究のためのスペースも設けるとのこと。アニメの歴史を未来につなげていくうえで、重要な役割を果たすフロアになりそうです。
また、「アニメ東京ステーションの設立が、アニメ産業にとってグローバル時代の幕開けになるのでは」と語った石川理事長。アニメを世界に発信する新たな拠点は、アニメ産業全体のさらなる発展に寄与するのではないかと期待を寄せました。