『ボトムズ』40周年展 大河原邦男・塩山紀生の美麗イラスト、超リアルなジオラマにむせる【レポート】
『ボトムズ』には欠かせない次回予告、大河原邦男&塩山紀生のイラストも!
『ボトムズ』の次回予告はどれも名文揃い。テキストが書かれているだけなのに、目にするとなぜか「あの声」「あのリズム」で再生されるような不思議な感覚があります。もしも「声に出して読みたい次回予告ランキング」をつけるとすれば『ボトムズ』は1、2を争う人気を獲得できるのではないでしょうか。ボトムズ年表や全シリーズに登場したATを集めたウォールも壮観です。
●大河原邦男さんや塩山紀生さんのイラストを見逃すな!
展示会には立体物だけでなく『ボトムズ』の台本や、シリーズ初期の配布物といった歴史的印刷物、大河原邦男さんや塩山紀生さんのイラストも展示されています。ラフ画やDVDパッケージなどに使われたイラストを間近で見ることができる、展示会ならではの貴重な機会だと言えます。多くのアニメーターから寄せられた色紙の数々も壮観です。
●「むせる」物販コーナーの謎
展示会ではさまざまなボトムズ関連商品が販売されています。キリコのフィギュアや各種ATの模型に加えて、アクスタ(アクリルスタンド)やTシャツ、バッジやステッカーなどです。しかし不思議なことに一部の陳列棚から「むせる」雰囲気が漂ってきます。
その一角に陳列されているグッズのほとんどがモスグリーンやオリーブ、ブラウンなのです。Tシャツはオリーブ色とホワイトの2色だけ、アクリルステッカーやバッジは部隊章、『ボトムズ』グッズの棚はPX(基地内販売店)のようです。
『ボトムズ』のファンはキャラクターがプリントされたグッズなど、欲しがらないに違いない、と判断してのことでしょうか。ミリタリー感は「ボトムズらしさ」の重要な要素です。
ハイクオリティな模型やジオラマ、伝説的デザイナーのイラストと合わせて、物販コーナーまで見どころ満載の装甲騎兵ボトムズ40周年展。ファンの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと新たな感動が得られるでしょう。
(レトロ@長谷部 耕平)