ファンに衝撃を与えた名作の「主人公交代」 EDのキャスト順も落とされた?
「主人公交代」といったら? 代表格のアニメ
主人公が途中で交代した作品としておそらく最も有名なものが、2004年に放送されたアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でしょう。
前作『機動戦士ガンダムSEED』から2年後の世界が描かれた作品で、『DESTINY』では新たな主人公、シン・アスカの視点から物語がスタートします。ところが途中からシンの活躍が少なくなり、前作主人公であるキラ・ヤマトがストーリーの中心に据えられていくようになりました。
もともと『DESTINY』はシン、キラ、前作の副主人公であるアスラン・ザラの3人の視点で進行していく群像劇のはずでした。しかし全50話という制約のなかで3人のストーリーを上手く回せなかったのか、物語中盤からのシンはキラの引き立て役のようになり、主人公とは思えない扱いのまま最終回を迎えました。
さらにはエンディングで流れるクレジットのキャスト順が途中からキラ、アスランの下に落とされてしまい、「『ガンダム』史上最も気の毒な主人公」として、いまもなお語り継がれています。
ちなみに2024年1月26日(金)には、『SEED』『DESTINY』のその後を描く、最新映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開予定です。公式サイトのキャラクター紹介ページを見る限り、今作の主人公はキラのようですが、そろそろシンの名誉挽回にも期待したいところですね。
(ハララ書房)