歴代『ガンダム』の3大あるある勘違い「ティターンズってどっち陣営?」
『ガンダム』シリーズは歴史が長く、関連する作品数もたくさんあります。また設定も複雑であることから、いろいろな勘違いが起きてしまうこともしばしばあるようです。そこで今回は、視聴者でも勘違いしがちな部分についてご紹介します。
歴代ガンダムシリーズの勘違いしがちな設定
『ガンダム』シリーズは今も熱心なファンが多く、ネット上でも話題が尽きません。そこで今回は『ガンダム』シリーズにおいて、よく勘違いされがちな事柄についてご紹介します。
●ティターンズはジオン陣営じゃない?
「ティターンズ」とは、ジャミトフ・ハイマンによって創設された組織で、TVアニメ『Zガンダム』で初登場しました。
この「ティターンズ」は『Zガンダム』の主人公・カミーユの視点から見た場合の敵陣営だったことから、初代からの流れでジオン側の組織だと勘違いする人もいました。
しかしティターンズはジオン残党軍の掃討を目的に設立された地球連邦軍の特殊部隊のことで、ジオンとは真逆の存在ということになります。
それに作中では、ティターンズが非道な行いをした場面も多く、デモ鎮圧のために毒ガスを使用したり、コロニー落としをしたりと、本当に初代『機動戦士ガンダム』で主人公・アムロがいた陣営の組織なのかと目を疑ってしまうほどです。
初代『ガンダム』に続いて『Zガンダム』を視聴した人や、当時リアルタイムで視聴していた視聴者は混乱するケースも少なくなかったようです。
●フラウと結ばれるのはアムロじゃない?
続いてご紹介するのは、アムロは幼なじみのフラウ・ボゥとくっついたという勘違いです。サイド7時代、アムロは父親とふたり暮らしで、多忙なアムロの父は留守がちだったことから、近所に住むフラウがアムロの世話を焼いていました。
そんなアムロの幼なじみであること、そして最終回で「僕の好きなフラウ」と告白めいた発言をしていることなども、アムロとフラウが結ばれたという勘違いが生じる一因だったのでしょう。
そして次作『機動戦士Zガンダム』では、フラウと似た立ち位置にいるファ・ユイリィが、最後まで主人公カミーユに寄り添っていたこともアムロとフラウの関係を勘違いさせたのかもしれません。
ちなみにフラウは、一年戦争のなかでアムロがニュータイプとして覚醒していくにつれて、次第にアムロとの心の距離が離れていきます。そして、最終的にフラウはハヤト・コバヤシと結婚し、『Zガンダム』では子どもをもうけています。
●連邦が正義でジオンが悪じゃない?
『機動戦士ガンダム』は、連邦軍が正義でジオン軍が悪という構図だと勘違いする人もいるようです。とくに子どもの頃に初代ガンダムを初めて視聴したという人に起こりやすい勘違いかもしれません。
主人公・アムロの所属が地球連邦軍ということで、どうしても視聴者は連邦軍に感情移入してしまいます。しかし、初代ガンダムは戦争を背景に描かれていて、当時の子ども向けアニメでありがちな、単純な勧善懲悪のストーリーではありません。実際、作中ではジオン軍が敵であるはずのアムロに善行を行うシーンもあります。
『機動戦士ガンダム』の第8話「戦場は荒野」では、ホワイトベースを降りたばかりの子連れの避難民に、ジオン軍の兵士が救援物資を投下するシーンがありました。
しかもこのジオン軍の兵士の乗る偵察機「ルッグン」をアムロのガンダムが撃墜し、避難民の女性が傷ついたジオン兵士の手当てをしています。
その後、避難民の女性とジオン兵士が、先の見えない戦争について語るやりとりなど、物事の善悪について考えさせられる細かい描写に驚かされた視聴者もいるのではないでしょうか。
ガンダムの大まかなストーリーだけは知っているという方も改めてアニメ本編を視聴してみると、誤解していた部分や勘違いしていた部分が解消され、新たな発見があるかもしれませんね。
(マグミクス編集部)