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【漫画】思わず息子を「バチンッ」 母の後悔をつづったマンガに反響集まる

元気いっぱいの息子は、なかなか母のいうことを聞いてくれません。幼稚園からの帰り道や買い物の途中など、どんな場所でも走り回ってしまう息子に「危ないからやめて」と叱ってばかりでした。ある日、母が限界に達してしまい……。作者のなおたろーさんにお話を聞きました。

「しつけ」と「自分の気持ち」のバランスって難しい

親の言いつけを守れない子供に悪戦苦闘のなおたろーさん(なおたろーさんさん提供)
親の言いつけを守れない子供に悪戦苦闘のなおたろーさん(なおたろーさんさん提供)

 なおたろーさんは、ふたりの息子を持つ母親です。最近は、なかなかいうことを聞いてくれない次男のこさぶろー君を叱ることが増え、思い悩んでいました。ある日、こさぶろー君を幼稚園へ送るために一緒に来たなおたろーさんは、目に涙を浮かべていて……。

 なおたろーさん(@naotarotarou)によるエッセイマンガ『息子を叩いてしまった時のこと』がTwitter(X)上で公開されました。いいね数は7,000を超えており、読者からは「共感して涙がでました」「素晴らしい考え方で尊敬します」「育児の励みになります」などの声があがっています。

 作者のなおたろーさんにお話を聞きました。

ーーとてもつらい経験だったと思います。今作『息子を叩いてしまった時のこと』を描いたきっかけを教えて下さい。

 普段、私はほのぼのとした育児マンガを書いているのですが、このような事実があったにも関わらず、のほほんとした育児マンガを描き続けることはできないと思ったからです。

 ありがたいことに私の育児マンガを読んで「勉強になります!」「参考になります!」といってくれる読者さんはとても多いです。そんな優しい読者さんに自分のやらかした出来事を隠しながらマンガを描き続けることはできないと思ったので…。

 それと、私自身もこの出来事は一生忘れちゃいけないことだと思ったからです。マンガにして、自分の気持ちとしっかりと向き合うことで、この出来事の記憶を色濃くすることができます。今後の自分自身の育児のためにも描くことを決めました。

ーー繊細な内容だと思いますが、描くうえで気を付けたことや工夫した点などはありますか?

 普段は育児マンガを描く際には、身バレを防ぐためにもフェイクを入れて描くことも多いのですが、今作はほぼリアルに描きました。正直、読者さんのためのマンガではなく自分のためのマンガだったので、起承転結も何も考えず描きました…(汗)。

息子を叩いてしまったことのショックで限界を向けて…(なおたろーさんさん提供)
息子を叩いてしまったことのショックで限界を向けて…(なおたろーさんさん提供)

ーーその後、なおたろーさんと、こさぶろー君の関係性になにか変化などはありましたか?

 当時幼稚園生だったこさぶろーも小学生になり、語彙力も増したおかげでいろいろいってくるようになりました。「なんだとチキショ?」と思うこともありますが、ムカつく気持ちを溜めず、以前よりも伝えたいことを伝えられるようにはなったかなと思います。

ーー育児における「しつけ」と「自分の気持ち」のバランスのとり方は本当に難しいことだと感じました。今回のご経験のあと、育児や日々の生活で、特に心がけていることがあれば教えてください。

 今でもそのバランスのとり方は本当に難しいです。相手の感情なんて一切考えず、いいたいことをぶつけることの方が人間は優越感に浸れますからね。でも、そんなのまともな人間関係じゃありません。

 相手は自分よりも小さくて弱い立場の子供。だからこそひとりの人間としてしっかり向き合わないといけません。子供と会話するときは、しっかり目線を合わせて、半分は親として、半分は同い年くらいの子供になったつもりで会話をしています。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 もちろんマンガにすることで「綺麗ごとにしたらだめだろ」という意見や、「ひどい。こさぶろー君が可哀想」という意見もありました。確かに、私自身もそう思いますし、むしろそんなコメントであふれかえるだろうなぁと思っていました。

 しかし、ありがたいことに、励ましの言葉や共感の言葉をたくさんいただきました。「自分も、間違ったことをしてしまったときはきちんと子供に謝ろうと思った」という言葉をいただいたときは、マンガを描いて良かったと思いました。

ーーなおたろーさんと同じような経験をして、悩んでいる読者の方もいらっしゃると思います。今作を通じて伝えたい思いなどはありますか?

 育児は本当に難しいです。子供がいうことは支離滅裂だし、頭が爆発しそうになるくらいムカつくことも日々…いや、数分おきに起きます。

 こんなにも「人と向き合うこと」は難しいのかと、育児を通してものすごく考えさせられました。育児は長期戦なので、落ち込むこともあるかもしれませんが、落ち込むときは一緒に落ち込みましょう。

(マグミクス編集部)

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なおたろー

漫画家。自身の家庭で性教育に取り組んだ様子を記録した書籍『ゆるっと性教育 8年間息子たちと家庭で やってきた性教育実践記録』がKindleにて公開中。