【漫画】「キスで呪いが解ける」? カッパの元へやって来た巨大カエルの正体とは
カッパの紅介が川の上流で涼んでいると、突然、目の前にカエルが現れて……。作者のikeda akuriさんにお話を聞きました。
怪しいカエルにキスをすると?
川の上流で涼むことにしたカッパの少年・紅介。ひとりでのんびりしていると、目の前に巨大なカエルが現れます。びっくりすると同時に、母から聞いた「あるおとぎ話」を思い出して……。
ikeda akuriさん(@panoramango)による創作マンガ『カッパの少年がカエルにキスをする話』がTwitter(X)上で公開されました。いいね数は3.2万を超えており、読者からは「紅介とカエルの表情がかわいい」「尊い関係性だ」「今後の展開が気になる」などの声があがっています。
作者のikeda akuriさんにお話を聞きました。
ーーikeda akuriさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
もともとは絵を描くのが好きで何度か絵のお仕事をいただいていて、展示にも参加していました。
個人的にマンガは敷居が高かったので本格的に描こうとは思えず完全に趣味でゆるく描いていましたが、今回カッパを題材にしたキャラクターの話を描いてみたら結構ハマってしまい、今にいたります。
脳内で考えているキャラクターどうしの会話のイメージが形になるとすごく楽しいです。
ーー今回の作品「カッパの少年がカエルにキスをする話」が生まれたきっかけはなんでしょうか? また、『ダ・ヴィンチWeb』(KADOKAWA)にて「カッパ少年紅介〜昭和妖怪恋物語〜」が連載された経緯を教えて下さい。
「カッパ少年紅介」の舞台は一応昭和なので、昭和=正義のガキ大将ということで何かそういう系のキャラクターを出したいと思ったのがきっかけです(ケンカの強いガキ大将系男子との恋愛は定番では? という謎の偏見もありましたが……)。
カッパなど妖怪が出てくる世界観なら魔法があってもおかしくないと思い、カエルの呪いも登場させました。
連載のお話は担当さんからメールでいただきました。それまで描いていたカッパ少年のマンガをどこかにまとめようと思い、アマチュアでも投稿できる「マンガハック」へ会員登録をしている最中にメールが来たので、なかなかすごいタイミングだと思います。
ーー「カッパ少年紅介」に出てくる登場人物は、魅力的なキャラクターばかりです。なぜ『カッパ』を題材しようと思ったのですか?
もともと、黄桜酒造さんの妖艶な女カッパが気になっていて、私もいつかカッパを題材にした絵を描きたいと思っていました。
去年の個展でカッパの小さい絵を描いたのをきっかけに改めて黄桜酒造さんのカッパを調べたところ、女カッパを生み出した漫画家、清水崑先生の存在を知りました。
清水崑先生の描くカッパの色気となんともいえないかわいらしさにすごく衝撃を受け、「これは私も描かなければ!」と衝動に駆られカッパを題材にしたマンガを描き始めました。
ーー今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか?
キャラクターの表情にこだわりました。ちょっとオーバーなほうがかわいいし分かりやすい気がします。抱き上げられたカエルのむちっとした肉感、不良河童・ジョージが髪をいじりながら話すシーンなどがお気に入りです。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
どの感想もうれしいです! 肉付きの良いカエルが自分の赤ちゃんにそっくり、という感想が印象に残りました。実際、カエルの肉付きは赤ちゃんのもっちりどっしりしている感じを参考にしたので、そういう声をいただくたびになんだかホッコリします。
ーー今後、Twitter(X)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
イラストやマンガなど関係なく何かを描いているときが一番充実しているので、とにかく絵を上げていこうと思っています。マンガ制作の楽しさにも気付いたので、別のマンガも描いてみたいです!
●「ダ・ヴィンチWeb」(KADOKAWA)で連載中の『カッパ少年紅介-昭和妖怪恋物語-』
(マグミクス編集部)