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強敵「シン」と手下たちの功績は絶大? 読者を『北斗の拳』世界に引き込んだ悪役たち

2023年に連載開始40周年を迎え、いまなお読み継がれるマンガ『北斗の拳』において、最初の強敵であるシンとその手下たちは実に重要な役割を果たしました。彼らの足跡を振り返りつつ、物語をどのように彩ったのかを見ていきます。

最初の「強敵」とその手下が担った「役割」

『北斗の拳』ケンシロウと最初の「強敵(とも)」シン
『北斗の拳』ケンシロウと最初の「強敵(とも)」シン

 1983年に連載がスタートしたマンガ『北斗の拳』は、連載開始直後から爆発的な人気を博しました。

 物語の舞台となるのは、核戦争後の暴力だけが正義という荒廃しきった無常の世界です。ここでは罪のない無力な人たちが、容赦なく殺戮されていきます。ここまで強烈な世界観を圧倒的な画力とともに描き出したマンガは、それまで絶無でした。世界観が際立っていたからこそ、北斗神拳の伝承者、ケンシロウの強さと活躍ぶりが読者の胸を熱く焦がしたのでしょう。

『北斗の拳』のロケットスタートに大きな役割を果たしたのが、シン率いるKING軍です。KING軍の傍若無人すぎる暴虐ぶりがケンシロウの爽快な活躍を引き立たせ、南斗六聖拳のひとりで最初の「強敵」であるシンの存在が、『北斗の拳』の奥深い世界観を読者に強く印象づけました。

 KING軍が登場するのは、連載が始まったばかりの第2話です。村に種モミを届けようとする老人ミスミたちを追いかけて、いたぶりながら殺そうとしていたのが、KING軍の幹部のひとり、スペード率いる軍勢でした。偶然出くわしたケンシロウが介入してKING軍を撃退し、そしてミスミが語った「今日より明日なんじゃ」という言葉にケンシロウは深い感銘を受けます。

 そのようなミスミと村人たちを虫けらのように容赦なく踏み潰そうとするのが、スペードとKING軍でした。彼らは高笑いをしながら村人たちを虐殺していき、種モミを守ろうとするミスミをケンシロウの目の前で惨殺します。怒りが頂点に達したケンシロウは、名セリフ「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」と叫びました。第1話でジードたちを相手にしていたときは余裕を見せていたケンシロウの、初めての強い感情を引き出したのが、スペードだったのです。

【北斗といえば…】みんなが思い描く「ヒャッハーなザコ」ってこいつらかも(5枚)

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