第一印象はクールなイケメン←イメージが一変した訳に「笑っちゃう」「感情が追いつかない」
マンガやアニメには、印象が強烈でファンの心をつかんだ「ネタキャラ」なる存在が見られます。本記事では、ファンから「ネタキャラ」扱いを受けるイケメンを見てみましょう。
突拍子もない行動に神様「ポカーン」

マンガやアニメのなかで、時に主人公よりも強烈でファンの心をつかむ、いわゆる「ネタキャラ」が見られます。普段とあまりに違った行動にファンが衝撃を受け、カルト的人気を誇るようになったキャラを見てみましょう。
●『ドラゴンボール』 ベジータ
『ドラゴンボール』に登場するベジータは、戦闘民族サイヤ人の王子です。「ドラゴンボール」を求めて地球に襲来した際には主人公である孫悟空に敗れ、それ以降は悟空のライバルとして描かれるようになります。ベジータはプライドが高く他人に指図されることが嫌いな性格で、同族すら容赦なく殺す冷酷さや残忍さが目立っていました。
特にファンが衝撃を受けたのは、破壊神ビルスが地球に訪れた際に地球を破壊しかねないビルスの機嫌を取るため、歌と踊りを披露した場面です。機嫌を損ねかけていたビルスですら困惑していたので作戦は成功といえますが、ネット上では「あのベジータがダンス!?」「気持ちが追いつかない」と戸惑いを隠せない様子がうかがえました。
その後、劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』で伝説のスーパーサイヤ人であるブロリーに対して怯える姿から「ヘタレ王子」と揶揄されるなど、ファンの間ではたびたびネタキャラとして扱われてしまっています。
●『ワールドトリガー』 二宮匡貴
『ワールドトリガー』に登場する二宮匡貴は、未知なる力を持つ近界民(ネイバー)に対抗するために設立された防衛機関「ボーダー」本部に所属するB級二宮隊隊長です。100人以上の隊員がいるなか、射手(シューター)ランク1位、個人総合ランク2位という実力を持っています。
性格はとてもクールで、主人公の三雲修に対して「戦術をかじっただけの雑魚」と評価するなど、辛辣な様子が目立ちました。
普段、落ち着きのある二宮が読者を驚かせたのは、ランク戦と呼ばれるボーダー隊員同士の試合終了時です。自分の隊の勝利を告げられる二宮の周りには、無数の雪だるまが並んでいました。無表情な二宮が、澄ました顔で雪だるまを作っている様子を想像したファンからは「想像つかない」「自分で作ったの?」「ギャップがえぐい」などの声が挙がっていました。
ほかにもコスプレ感を嫌がって隊服をスーツにしたことで逆にコスプレみたいになってしまったエピソードや、ジンジャエールを頼んで飲む姿が普段のイメージとかけ離れていることでファンの笑いを誘い、「何をしても面白い男」と評価する意見も見られます。
●『BLEACH』朽木白哉
『BLEACH』に登場する朽木白哉は、尸魂界(ソウル・ソサエティ)の四大貴族「朽木家」の当主であり朽木ルキアの義兄です。朽木家歴代最強とうたわれるほどの実力者で、主人公の黒崎一護と初めて対峙した際には、圧倒的な強さを見せつけました。
しかし、「第一回海浜芸術會」で白哉が作り出した「わかめ大使」というオリジナルマスコットに、衝撃を受けたファンが多いようです。「わかめ大使」とは、きりっとした眉毛とハチマキ、そしてわかめから生えた手足が特徴的なキャラでした。登場時にはネット上で「前衛的すぎる」「砂で作り出せる技術はすごいけど……」という声があがるものの、グッズが販売されるほどの人気を誇っています。
整った顔立ちと生真面目な人柄にもかかわらず、ときどきみせるシュールさがネタキャラとして扱われるようになってしまった原因なのかもしれません。また、妹のルキアも似たような美的感覚だったため「美的感覚が研ぎ澄まされすぎ」「センスぶっ飛んでる」などの意見も聞かれました。
作中の大半では仲間たちを支えている強キャラの意外なギャップに、愛おしさを感じずにはいられません。彼らのおちゃめな一面は、長年愛され続けている作品の魅力につながっているのではないでしょうか。
(LUIS FIELD)