【漫画】「死にたい」人になぐさめは意味がない! 解決方法は「選択肢を増やす」こと?
うつ病を抱える人に多く陥ってしまう考えを知っていますか? 希死念慮について解説したマンガがTwitter(X)上で公開され「より多くの人に広まってほしい」と話題です。作者の如月あいさんにお話を聞きました。
苦しんでいる人を救いたい
「この世から消えたい」と思ってしまう「希死念慮(きしねんりょ)」についてご存知でしょうか? 「希死念慮」とは、主にうつ病を抱える人に多い症状で「消えてなくなりたい」と悲観的に考えてしまうことです。この症状を治すためには解決方法があるようで……。
如月あいさん(@kisaragi_I)による創作マンガ『希死念慮をなくす方法』がTwitter(X)上で公開されました。センシティブな内容を分かりやすく描いた本作品に、読者からは「とても大事な考え方」「少し気持ちが軽くなった」などの声があがっています。共感した読者も多く、いいね数は4.5万件を超えました。
作者の如月あいさんにお話を聞きました。
ーー如月あいさんの漫画家としてのデビューの経緯を教えてください。
コミティアという同人誌イベントで相撲のマンガを販売したときに、編集部の方にスカウトしていただいたのがきっかけでデビューしました。
ーー選択肢を増やすということがとても前向きに感じられました。本作品を描く上で工夫した点はありますでしょうか?
マンガの題材が「うつ病」「希死念慮」といった暗めのものなので、できるだけ明るくポップなものになるよう工夫しました。主人公(私)を人ではなく、ニワトリで描いているのも、重くなりすぎないようにするための工夫のひとつです。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、うれしかった感想の声、印象に残った読者の声について教えてください。
「希死念慮にかられていたときに、このマンガと出会えてありがたかったです」という感想をいただけたのがとてもうれしかったです。このマンガを描くきっかけがまさに「希死念慮に苦しむ人を救いたい!」という思いからだったので、感無量でした。
ーー毎週日曜日にエッセイを配信中とのことですが、どのような読者に向けて描かれていますか?
うつ病と闘っている方、周りにうつ病の人がいる方に読んでいただくことで、少しでも心の支えになれたら、と願っております。
また「うつ病の知識を明るくポップに伝えたい」というのがこのマンガのモットーなので、うつ病に苦しむ方だけでなく、うつ病にあまり触れることがない方にも読んでもらえるとうれしいです。
ーー今後、Twitter(X)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
初めてうつ病になった小学生の頃の話や、相撲の話など、エッセイマンガを中心に活動していきたいと考えております。
(マグミクス編集部)