【漫画】バイト先がつぶれてしまった苦学生 途方に暮れていたら異母弟と再会して?
美大に入学した女性は、親に頼らずバイトで生計を立てていましたが、不運なことにバイト先が閉店してしまいます。途方に暮れていると腹違いの弟が現われて……? Twitter(X)上で公開された創作マンガが「絵も内容も最高」と話題です。作者の中野まや花さんにお話を聞きました。
不意に現われた弟は「救世主」なのか?
親の反対を押し切り美大に入学した真清冬花(ますみ とうか)は、自分の夢のために誰からの援助も受けずに大学とバイトを行き来する毎日を過ごしていました。しかし、家賃もまともに払えない状態で、バイト先の居酒屋も閉店してしまいます。そんなとき、後ろから「冬花ちゃん」と名前を呼ばれて……?
中野まや花さん(@maninyan)が「愛が重い弟と一緒に住む話」としてTwitter上(X)で公開した『世界の果ては深愛』第1話が話題を集めています。複雑な家庭を描く本作品に読者からは「タッチが繊細でキャラがより魅力的に見える」「主人公が不遇で切ない」などの声があがっています。主人公と弟の関係性にハマる人も多く、いいね数は9300件を超えました。
作者の中野まや花さんにお話を聞きました。
ーー中野さんの漫画家デビューの経緯を教えてください。
当時普通に会社員として働いていましたが、昔からマンガが好きで、好きなことを仕事にできたらどんなに楽しいだろうと思って、働きつつも挑戦しようと投稿を始めました。
ーー『愛が重い弟と一緒に住む話』のストーリーはどのようにして生まれましたか?
講談社パルシィさんで連載する話が出て、最初は違う企画を進めていたのですが、どうもしっくりこなくて、「何を描きたいかな~」と考えていたときに、以前個人のサイトで描いていたマンガを「もう一度今の自分の力で描いてみたい!」と思い、担当さんに提案して今に至ります。
ーー雨音くんの可憐な雰囲気がとても魅力的でした。キャラクターデザインで工夫した点などはおありでしょうか?
「溺愛」をテーマに描かれたマンガはとてもたくさんありますが、私なりの「溺愛」を描けたらと思い考えたのが、「溺愛」より重い愛を描くことでした。その重さを背負えるようなキャラにしようと、見た目も所作も「美しい」を心がけるようにしています。
見た目に関しては、いつもキャラに特定のモデルはありませんが、今回は今の時代に美しいと言われている男性をいろいろと調べて、今の雨音が出来上がりました。ホクロはただ単に私のフェチです(笑)。
ーー『世界の果ては深愛』第1巻の発売おめでとうございます! 本作品の簡単なあらすじや見どころなどがありましたら教えてください。
ありがとうございます! 親の反対を押し切り、東京の美大に通う主人公の冬花は、厳格な実家でこれまで支え合ってきた弟を残し、ひとりで家を飛び出してしまった過去に罪悪感を抱いて生きていました。
そんなある日、家賃が払えず途方にくれる彼女の前に、大きくなった弟の雨音が現れます。そんなこの作品の見どころは「僕のすべてを好きにしていいんだよ」と言ってくる愛が重たい弟との、禁断の愛です。
ほかの誰とも共有できない、このふたりだけの世界がここにはあって、そんな溺愛ではなく「深愛」をぜひ楽しんで欲しいです。
ーー今後活動されるうえで、SNSをどのように活用していきたいとお考えでしょうか?
もともとあまりSNSが得意ではなく、あくまで告知ツールとして使うだけだったのですが、今後はもう少し積極的にイラストや小ネタマンガなども載せて『世界の果ては深愛』を盛り上げていきたいと思っています!
(マグミクス編集部)