藤崎詩織より好きだった! 歴代『ときメモ』の隠れヒロインたち 設定が重いほど燃える?
「ときめきメモリアル」シリーズのヒロインといえば、藤崎詩織が代表的ですが、ほかにも個性豊かな女の子たちが存在しました。「この子の魅力は自分だけが知っている」と信じて、恋に奔走したメモラーも多いのではないでしょうか。
声優・杉田智和さんを完全に魅了したヒロインも
1994年5月27日にPCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフト『ときめきメモリアル』が発売されてから29年が経ちました。当時16歳(PCエンジン版の設定)だったメインヒロインの藤崎詩織も今年で45歳の節目を迎えました。容姿端麗で成績優秀、おまけにスポーツも万能で愛される、同シリーズを代表するヒロインです。
しかし歴代の作品を振り返ってみると、詩織に負けないほど魅力的なヒロインが存在し、プレイヤーの支持を集めています。主役級ヒロインを凌駕する、「実はかわいいキャラクター」たちについて振り返ってみましょう。
初代『ときメモ』で詩織に匹敵する輝きを放っていたのが、虹野沙希です。頑張る人を見ると応援せずにはいられない、健気でまっすぐ運動部のマネージャーであり、男子部員のアイドル的存在でした。なおかつ彼女は料理も得意。特製弁当の「虹弁」を振る舞ってもらった際には、多くのプレイヤーが悶えたことでしょう。
声優の杉田智和さんも、沙希をこよなく愛したひとり。「虹弁」をわざわざ再現して学校に持っていったこともあるそうで、それ以降「ときメモ師匠」というあだ名で呼ばれるようになったといいます。
そんな沙希は、おそらく初心者でも攻略がそれほど難しくないヒロインでした。詩織と結ばれるためには数々の苦難を乗り越える必要がありましたが、沙希については比較的告白を達成しやすかった点も、彼女の人気を底上げしたのかもしれません。
また1999年発売の『ときめきメモリアル2』では、影のあるヒロイン・八重花桜梨が人気でした。花桜梨は主人公より年上で、ある事情から主人公と同じ学年に所属しています。
本来の花桜梨は自己犠牲を厭わないほどやさしい性格ですが、それが災いした事件によって、人間不信に陥っていました。そのため出会ってすぐの頃は態度が冷たく、デートをすっぽかすなど、あまり良い印象とは言えません。しかし主人公と交流を重ねるうちに、花桜梨は閉ざした心を少しずつ開き、やがて人を信じる心を取り戻すようになるのです。
なおゲーム中に花桜梨との仲を深めなかった場合、彼女は退学することになり、エンディングのスタッフロールでは進路に「不明」の文字が刻まれてしまいます。最悪の結末を想像させる展開に、彼女を放っておけないファンも続出しました。