「サクラ大戦」新作ゲーム発売の12月、期待の熱量が並じゃないワケ
2019年12月に発売予定のプレイステーション4用ソフト『新サクラ大戦』について、すでにアニメ製作や舞台化が発表され、新作を待ち望んでいたファンを驚かせています。「サクラ大戦」は長年にわたってファンを魅了し続け、もはや、いち”ジャンル”とも呼んでも差し支えない、セガの大人気タイトルになっているのです。
これまでの”歩み“あってこその、「新シリーズ」への期待
「シリーズのDNAを受け継ぐ完全新作」と銘打たれた、プレイステーション4用ソフト『新サクラ大戦』が2019年12月12日(木)にセガより発売されます。発売に先がけて、TVアニメ『新サクラ大戦 the Animation』の放送と、ミュージカル「新サクラ大戦 the Stage」の上演が発表。コミカライズ『新サクラ大戦 the comic』も「週刊ヤングジャンプ」で連載開始し、シリーズ最新作の登場に熱い期待が寄せられています。
『新サクラ大戦』は、架空の「太正時代」を舞台に「帝国華撃団」が悪を滅ぼすというストーリーの、アクションアドベンチャーゲーム。この設定は1996年にセガサターン用ソフトとして発売された、初代『サクラ大戦』と大きくは変わりません。
また、シリーズ全編にわたって主題歌、劇中歌をメインで手掛けてきた、広井王子さん(作詞)、田中公平さん(作曲)のゴールデンコンビは新作でも健在で、ゲームの主題歌『檄!帝国華撃団<新章>』を手掛けています。
キャラクターデザインにはマンガ『BLEACH』の作者として知られる久保帯人先生が起用され、発売前に各ヒロインのミュージックビデオが続々と公開されていることにも注目が集まっています。
次々と豪華な内容の発表がなされ、Twitterでは「物凄く期待してる」「買うしかない」「めちゃくちゃ楽しみ」「早くゲーム内で名曲を聴きたい」などの声があがっています。ゲーム内容や、今後のメディアミックス展開から目が離せませんが、「なぜ今サクラ大戦の新作が?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現時点では、「サクラ大戦」のナンバリングタイトルは2005年に発売されたプレイステーション2用ソフト『サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜』が最後で、1997年に始まり、当時としては画期的だったゲーム作品の舞台化「サクラ大戦歌謡ショウ」も、2008年に一旦のラストを迎え、池袋にあったグッズショップ「太正浪漫堂」も同年に閉店しています(心斎橋店は2003年に閉店)。
一見「サクラ大戦」の勢いが落ち着いてしまったように感じられてしまうかもしれませんが、今回の新作発表までの間にも、「サクラ大戦」はファンを魅了し続け、さらに新たなファンをも獲得する試みを続けていました。
例えば、2011年には日本武道館での15周年記念ライブ「サクラ大戦 武道館ライブ2 ~帝都・巴里・紐育~」が大成功を収め、舞台も度々「ニコニコ生放送」で配信されています。
また、Cygamesのソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』や、バンダイナムコのスマートフォンゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)』とのコラボを果たし、2018年には「ラブライブ! サンシャイン!!」とのコラボも実現させています。
「サクラ大戦」シリーズは、時代によって変遷する消費者の”受け取り方”にあわせて形を変え、ゲームの枠を飛び越えて届けられるコンテンツであると言ってよいでしょう。
初代『サクラ大戦』から23年間で築かれた礎の上に立つ『新サクラ大戦』の展開に期待の熱量が高まるのは、ファンにとって当然のことなのかもしれません。
(マグミクス編集部)