【漫画】夏の一大イベントのために走るメロス 原作とのギャップに「これもアリ(笑)」
大切な友人を残して走るメロスの目的は、妹の結婚式ではなくコミケでした。コミケについてまったく知識のない暴君ディオニスに、メロスは思いを語るのですが……。Twitter(X)上で公開された創作マンガが「分かりみが深すぎ」と話題です。作者のおのでらさんにお話を聞きました。
コミケに向かって急ぐメロスに人質となった友人の反応は?
「メロスは激怒した」でおなじみの『走れメロス』。彼の行き先はなんと妹の結婚式ではなく、コミケだったのでした。意味が理解できていない暴君・ディオニスに、メロスはコミケに対する思いを話し始めます。友人のセリヌンティウスを人質にし、ふたりは熱い握手を交わすのですが……?
おのでらさん(@onoderasan001)による創作マンガ『メロスがコミケに行く話』がTwitter(X)上で公開されました。読者からは「太宰治もびっくり」「王が絶妙に面白い」などの声があがっています。誰もが知っている原作を現代の話題に紐付けた本作品のいいね数は7.2万件を超えました。
作者のおのでらさんにお話を聞きました。
ーー『メロスがコミケに行く話』を描いたきっかけを教えてください。
原作が面白く、みんな知っている題材で「3日間の猶予」といえばコミケでしょ! というノリで描きました(近年は2日開催になっていますが)。本当はもっと紆余曲折があるのですが…… めちゃくちゃ長くなるので、興味がある方は『コミケ童話の裏話』という同人誌を読んでみてください!
ーー現代の話題と名作の要素が融合して大変面白かったです。本作品を描くうえで工夫した点などはありますか?
メロスに限らずコミケ童話全般にいえることかもしれませんが、いかに原作のストーリーを崩さずコミケとからませるかという部分ですかね。この話でいえばメロスが3日間出かけてしまう、ディオニスが仲間になる、最後にメロスが赤面するという要素は外せないので「これらをどうやってコミケとからめよう?」と風呂で考えているうちにできた感じです。
ーーたくさんのコメントが寄せられております。特にうれしかった読者の声などがありましたら教えてください。
コメントは全部うれしいのですが、『汁レル先生』や『群衆の中の少女』、原作の細かいパロディに気付いてくれていると「ネタを入れた甲斐があった!」と思えて救われますね。
またこの話はTwitter(X)に載せる時期と合わせて少しセリフを変えているのですが、その変化にきちんと気付いてくれている人がいてうれしかったですね。
ーー本作品でも触れておりましたが、入場制限が大幅に緩和された今年のコミケはいかがでしたか?
思ったよりも来場者数が多く、かなりコロナ前に近いコミケだったように感じました。それ以上に途中ものすごいどしゃ降りになったのが自分のブースからも見えて、屋外で並んでいる人たちの戦利品が心配になりましたね。
ーー最後に作品をいつも楽しみにしているファンへ一言お願いします。
コミケ童話もネタが降ってきたらいろいろ描くので、楽しみにしていてください!
(マグミクス編集部)