再登場は絶望的? 『ワンピース』安否不明なキャラたちの気になる「今後」
『ONE PIECE(ワンピース)』は最終章に突入してからというもの、今まで以上に熾烈な戦いが繰り広げられています。戦いによる犠牲者も増える一方で、消息が不明となってしまった人物も少なくありません。そこで今回は、安否が気になるキャラクターを振り返るとともに、彼らの「今後」を予想してみました。
運命を左右する「壊滅」と「敗北」の文字
かつて『ONE PIECE(ワンピース)』は、「キャラクターが死なないマンガ」として有名でした。しかし物語が進むにつれてキャラクターが死亡する展開が増えており、物語が最終章に突入した今では「消息不明」となってしまった人物も少なくありません。果たして彼らは無事なのでしょうか。
※この記事は『ONE PIECE』第1088話までの内容を含みます。
安否が気になるキャラクターの筆頭といえば、「スリラーバーク編」のボスとして君臨したゲッコー・モリアでしょう。モリアは「黒ひげ」ことマーシャル・D・ティーチに拘束されたアブサロムを取り戻すために、海賊島「ハチノス」に滞在する「黒ひげ海賊団」のもとへ殴り込みに行きました。
しかしアブサロムの「スケスケの実」の能力はすでに「黒ひげ海賊団」の二番船船長であるシリュウの手に渡っており、アブサロムの死亡がほぼ確定してしまいます。激昂するモリアを意にも介さず、「おれの船に乗れ!!!」と黒ひげが話を持ちかけたあと、彼がどんな決断をしたのかは作中で描かれていません。
そして、その後のエピソードで、「ホロホロの実」の能力者であるペローナの発言からモリアは牢屋に閉じ込められていることが発覚しました。部下ひとりを助けるために、わざわざ敵のアジトに乗り込んだモリアのことです。アブサロムを手にかけた黒ひげの誘いには、さすがに乗らなかったのでしょう。
とはいえいまだに姿は見せていないので、安否不明の状況には変わりありません。仮にモリアが無事だったとしても、黒ひげの手から逃れることはそう容易ではないはずです。モリアを助けにきたペローナともども、彼らの無事を祈る人は多いようで、ネット上には「頼むからモリアとペローナだけは穏やかに暮らしてくれ」「ふたりともいいキャラだから最後まで生きててほしい」といった声が挙がっていました。
最悪の世代のなかでは、「ワノ国編」でルフィとともに戦ったトラファルガー・ローとユースタス・キッドも、消息が分からない状況に置かれています。カイドウとビッグ・マムを倒して「ワノ国」を出た後、ふたりは30億ベリーの賞金首となり、名実ともに大海賊となりました。
しかし程なくして、ローは「黒ひげ海賊団」に敗北し、キッドはシャンクス率いる「赤髪海賊団」に敗れます。特にキッドはシャンクスの一撃で戦闘不能に追いやられたほか、追い打ちをかけるようにエルバフの戦士、ドリーとブロギーによって船を沈められてしまいました。その際に「キッド海賊団――“壊滅”」とナレーションがついていたことから、彼らの今後の活躍は絶望的なのではないでしょうか。
対してローも黒ひげに戦闘不能に追いやられ、船を沈められてしまいましたが、すんでのところで仲間のベポが助けに入り、ふたりで海へと逃れています。そして作中には「壊滅」ではなく「ハートの海賊団――敗北」と書かれていたため、まだローの再起には期待が持てるかもしれません。
また直近の展開では、新たにモンキー・D・ガープが「消息不明」のキャラとして加わりました。ガープ率いる海軍は、海賊島「ハチノス」を舞台に「黒ひげ海賊団」と攻防を繰り広げていたのですが、黒ひげたちの猛攻によって劣勢に追い込まれてしまいます。
そこでガープは未来ある部下たちを救うため、たったひとりで囮となって黒ひげたちの包囲網のなかに残る決断をするのです。ラストは元海軍大将のクザンによって氷漬けにされる寸前の姿が描かれており、物語を締めくくるナレーションには「消息不明の“伝説の英雄”ガープ中将」と書かれていました。
ただクザンはかつて巨人族の海軍中将、ハグワール・D・サウロを氷漬けにしましたが、最近になって彼の生存がほのめかされています。ガープも同じく氷漬けにされたということは、まだ望みは残されているのではないでしょうか。
またガープが消息を絶ったのは、モリアが監禁されている海賊島「ハチノス」です。黒ひげにひと泡吹かせるべくモリアがガープを救出する展開を期待する人は多いようで、ネット上には「モリアに氷漬けのガープを助けるキーマンになってほしい」「消息不明とあるからガープはまだ生きていそう。となればハチノスにいるモリア様がガープを助けて一緒に逃げる説を推したい」といった声が相次いでいました。
いずれにしても安否が伏せられているキャラたちの再登場に期待せずにはいられません。
(ハララ書房)