展示物で実力を証明! ヒューマンアカデミーブースで「バ美肉」体験!?【TGS2023】
「東京ゲームショウ2023」には、いわゆるゲームを学ぶ専門学校もブースを構えます。そうしたひとつ、総合学園ヒューマンアカデミーのブースには、学生たちが作成したオリジナルゲームが数多く展示されていました。
展示会出品は就職活動!
「東京ゲームショウ2023」(2023年9月21日~9月24日開催)のビジネスデイに、総合学園ヒューマンアカデミーのブースを取材、学生たちが実力を示すために作成したオリジナルゲームが数多く展示されていました。
総合学園ヒューマンアカデミーは全国にキャンパスを構える専門学校です。その教育範囲はマンガ・イラスト、ゲーム関係からメタバースまで幅広く「産学官協同」を推進し、各界からのサポートを受けた実践的な教育が特徴といいます。
「東京ゲームショー」に出展しているのは、その中でも「ゲーム」を学ぶ学生たちです。出展の理由などについて尋ねたところ、意外にも「就職活動の一環」との回答がありました。筆者としては学園の成果をアピールし、入学者を増やすための広報活動の一環かと思っていたので、少し驚きました。ゲーム会社の関係者や技術者がブースを訪れることがあり、そこで技術的な話に発展することもあるようです。展示会で業界と縁ができた学生もいることでしょう。
ブース正面のモニターでアピールされていた作品は『バ美肉ですがなにか?!』というタイトルでした。「バ美肉」とは一時期、爆発的に流行ったネットスラングの一種で、「バーチャル美少女受肉(おじさん)」の略称です。ゲームはその名の通り、美少女アバターを被ったおじさんとして視聴者とコミュニケーションを取り、フォロワー増加を目的とします。ゲームとしては、技術面よりもトレンド性やアイデアに軸足が乗った作品だといえるでしょう。美少女アバターの正体である「おじさん」を更に裏から操るプレイヤーということで、メタなシステムが評価されたのかもしれません。
また、料金システム変更の行方が注目を集める、ゲーム開発ツール「Unity」で制作された3Dシューティングゲームについて尋ねたところ、学園では料金改定の影響は受けないだろうとのこと。学生および趣味の開発者は無料なので無風なのは当然ながら、もし大ヒット作品を作った場合、「改訂された料金システム上」はダウンロードされた数に応じたライセンス料を支払う必要が生じます。なお、ライセンス料の改定については2023年9月22日現在、確定していません。
近い未来、彼らがプロになってUnityのライセンス料が悩みの種になるほどの作品をつくったらと思うと、将来が楽しみですね。
(レトロ@長谷部 耕平)