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「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」はやはり莫大な黄金? 400年前の歴史から見えてきた「意外な真実」

いままで、『ONE PIECE(ワンピース)』における「空白の100年」の謎をめぐってさまざまな考察が立てられてきました。しかし、それ以降の「400年前の歴史」にも「ひとつなぎの大秘宝」の正体にまつわる意外な真実が隠されているのかもしれません。

ワノ国と空島を結びつける「黄金」の存在

「ひとつなぎの大秘宝」の正体は莫大な黄金? 画像は『ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.27』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
「ひとつなぎの大秘宝」の正体は莫大な黄金? 画像は『ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.27』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

 これまで『ONE PIECE』ファンのあいだでは、世界政府がひた隠しにしてきた禁忌の歴史「空白の100年」がすべてのカギを握っているとして重要視されてきました。「空白の100年」とはルフィたちが生きる現代から900年~800年前の時代を指し、これを何らかの事情で世界政府は隠ぺいし続けてきたのです。しかし物語を紐解くカギは、もっと「後の歴史」にも隠されているかもしれません。

 かつて『ONE PIECE』では、「空白の100年」とは異なる歴史に言及したことが何度かありました。それは「ワノ国編」と「空島編」で語られた400年前の物語です。

「ワノ国編」では「伝説の侍」霜月リューマの生きていた時代が400年前であったことが判明しており、「空島編」でも400年ほど昔に、冒険家のモンブラン・ノーランドが「ジャヤ」で「黄金都市シャンドラ」を見つけたと語られていました。つまり、リューマが活躍した時代と、ノーランドが「シャンドラ」にたどり着いた時期は、ほぼ同じなのです。

 さらに「ワノ国」と「シャンドラ」には、もうひとつ興味深い共通点がありました。当時「ワノ国」は世界に「黄金の国」と認識されていたらしく、黄金を狙う海賊や貴族が押し寄せていたといいます。ただ現在の「ワノ国」には黄金の類はほぼ見られず、本当に「黄金の国」だったのかは明らかになっていません。

 なぜか世界から「黄金の国」と認識されていた「ワノ国」と、実際に黄金都市が存在していた「ジャヤ」、ここに何かしらのつながりがある可能性は極めて高いように思えます。

 かなり飛躍した話になりますが、たとえば冒険の最終地点「ラフテル」が黄金の「島」だとしたらどうでしょうか。「ジャヤ」の黄金都市は「ラフテル」の存在をほのめかすため、黄金の一部を持ち出して作られたのでは……という説です。そして「ワノ国」は、それらを隠すためのスケープゴートとして「黄金の国」を偽っていたのかもしれません。

 振り返ってみると、「ジャヤ」にはカルガラをはじめとしたシャンドラの戦士たちが、「ワノ国」には屈強な侍たちが住んでいました。歴史的にも極めて重要な場所だからこそ、それぞれ戦闘力の高い一族が守っていたとも考えられます。

 以前から「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の正体は「莫大な黄金」といった説を提唱するファンは少なくありませんでした。400年前のエピソードの意味深な共通点を踏まえると、そこそこ信憑性は高いのかもしれません。

(ハララ書房)

【画像】「黄金」こそが「大秘宝」? 関係性がありそうな重要人物たち(4枚)

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