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『サザエさん』お隣さんら主要キャラが「7人」も消えた? 約40年前の衝撃回

アニメ放送開始から50年以上経つ『サザエさん』ですが、過去には当時のレギュラーメンバーが7人も消えてしまうという出来事がありました。衝撃の放送回について紹介します。

レギュラーメンバー7人が消えた? 1985年に放送された衝撃回

アニメ『サザエさん』キービジュアル (C)長谷川町子美術館
アニメ『サザエさん』キービジュアル (C)長谷川町子美術館

 1969年から放送が開始され、50年以上が経った現在でも国民的アニメとして多くの人に愛されている『サザエさん』(原作:長谷川町子)で、磯野家のメンバーや彼らをとりまく人びとはお茶の間のおなじみとなっていますが、過去には大幅な「人事異動」とも言ええる出来事もありました。

 1985年3月31日に放送された「早春伊豆長岡の別れ」(前後編)と「山はまだ雪」では、当時の『サザエさん』でおなじみだった7人のメンバーが、一気に物語から姿を消すという衝撃展開が描かれています。

 同エピソードで番組から消えてしまったのは、当時の磯野家の隣だった浜さん一家(1978年5月7日「突然のお隣さん」から登場)、ノリスケ、タイ子、イクラちゃんの波野一家、そして三河屋のご用聞きだった三平さんです。

 浜さん一家は洋画家の浜さん、ふくよかで上品な浜夫人、女子高生のミツコさん、そして愛犬のジュリーで構成されていました。磯野家の良き隣人であった浜さん一家でしたが、浜夫人の体調がすぐれないということで突然伊豆へと引っ越すことになってしまったのです。

 さらに、このエピソードの途中ではノリスケが「名古屋に転勤になった」ことを発表します。磯野家は隣人だけでなく、懇意にしていた親戚とも別れることになってしまいました。

 レギュラーメンバーとの別れはまだ続きます。その後の「山はまだ雪」では、当時の三河屋のご用聞きである三平さんが実家の山形に帰ってしまいました。

 このように、たった1日の放送で、レギュラーメンバーのキャラクターが7人も消えてしまうという事態になった当時の『サザエさん』で、なぜこのようなキャラクターの大幅な変更が行われたのか、その理由については明らかにされていません。

 また、昔からのファンの間では1985年3月31日の1週前、3月24日に放送されていたエピソード「もしも誰もいなくなったら」のことも話題になっていました。

 カツオがブレーカーが落ちて真っ暗になった磯野家に帰ってきて、家族が自分を置いて出かけたと勘違いしたり、波平が家族やご近所さんたちがいなくなる悪夢を見たりするという物語で、まるで翌週の実際の大勢のキャラとの別れを示唆していたかのようにも思える回です。

 その後、同年6月16日に放送された「お帰りなさいイクラちゃん」では波野家が名古屋から帰京、7月7日「売り出しますわヨ」では今でもレギュラーメンバーとして活躍している三河屋の御用聞き・三郎さんが登場、そして7月21日放送の「お隣の大先生」では今も磯野家の隣にいる伊佐坂先生一家が隣に引っ越してくるなど、令和の現在でもおなじみのメンバーが揃うこととなりました。

 SNS上では今でも「私の世代では磯野家の隣人は浜さん」「三平さんは今はどこでどうしているんだろう」など、浜さん一家や三平さんを懐かしむ声が出ています。ちなみに、2009年11月15日に放送された「磯野家のアルバム」では24年ぶりに、浜さん一家と三平さんがアルバムの写真として声なしながら再登場しました。もしかすると、彼らがいなくなってから40年となる2025年などに、また意外な「再登場」があるかもしれません。

(LUIS FIELD)

【画像】意外過ぎ!浜さんたちがいなくなった翌週など、『サザエさん』の4つの回を手掛けていた若き日の「大人気脚本家」とは

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