【漫画】働きながらひとりで家事育児をこなす母 「このままでいいの?」という葛藤に「苦しい」「泣けてきた」
フルタイムで働きながら、ほぼワンオペで家事育児をこなす慌ただしい毎日。ギリギリで踏ん張ってはいるものの、仕事を続けることで子供に申し訳なく思うこともあり……。Instagramで公開されたマンガが、「自分のことのようです」「泣けました」と話題になっています。作者のあんこさんにお話を聞きました。
心が「ギリギリ」な女性に共感集まる

ワーキングマザーの心の葛藤を描いたマンガ「ワーママやめたい。」が、Instagramで2600以上のいいねを集めて話題となっています。
フルタイムで働き、家ではほぼワンオペで家事育児をこなしている作者。慌ただしい日々のなか、仕事を続けることで子供たちに申し訳なく思うこともあり、本当にこれでいいのかと葛藤が……。読者からは、「まるで自分のことのようです」「何のために働いているのか、分からなくなりますよね」「読んでいて泣けてきました」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、漫画家・イラストレーターのあんこさんです。Instagramやnoteで、マンガや体験談を発表しています。あんこさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
描き始めたのは1か月前くらいです。Instagramでの発信は3年前からしているのですが、発信の方法を見直したいと思っていたところ、夫から絵を描くことをすすめられて描き始めました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
当時、ほぼワンオペで子育てしながらフルタイムで仕事もしていて、息をするのも忘れるような慌ただしさでした。子供たちの姿やおしゃべりなどの細かい記憶がほとんどなく、覚えているのは心にチクっとくるようなシーンばかり。自分の選択が正しいのかも分からず葛藤していました。いま、同じように苦しい思いをしている方に届けたくて描きました。
ーーいつ頃から、このような葛藤が生まれたのでしょうか?
育休をいただいて、復帰してからです。3人出産したので、そのたびに同じような葛藤がありました。
ーー職場には、同じように子育て中の人はいなかったのでしょうか?
子育て中の人はわりといたのですが、ワンオペの方は少なく、ご主人や自身の両親がサポートしてくれるという方が多かったです。ですが、ひとくくりに「ママ」とまとめられてしまい、「みんなやっているから同じようにやって」とよくいわれていました。定時で仕事を終わらせることに必死で、周りに深い話や悩みを相談する時間などが本当にありませんでした。
ーーどういうとき、特にワーキングマザーをやめたいと思いますか?
「子供の体調不良で職場に電話をかけるとき」「休んだ次の日に、保育園からの連絡で早退しなければならないとき」「疲れがたまりイライラして子供に当たってしまったとき」など……。いろいろあります。
ーーこのような心境になったとき、どう気分転換をしていますか?
夫にLINEで聞いてもらったり、体だけは元気な状態に整えるために、毎日子供たちと同時に21時頃に寝たりしてリセットしていました。子供の体調不良で休みまくっているのに、「自分は絶対に休めない」という恐怖もあったのかもしれませんが……。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「分かる」「いまの自分を見ているようでした」など、共感して下さるコメントを多くいただきました。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
夫とのなれそめなど……。恋愛マンガも描いてみたいです。
(マグミクス編集部)