【漫画】愛猫とうたた寝していた飼い主 ドタバタだった「初のお留守番」を思い出し?
夢のなかで猫又・ニイとの出会いを追体験する主人公。一緒に留守番したある日のことを思い出します。小さくてかわいい子猫だったニイですが、今では考えられないほどのわんぱくぶりで……? Twitter(現:X)上で公開された創作マンガが「昔のエピソードが知れて最高」と話題です。作者の清水アイさんにお話を聞きました。
はじめての留守番で起こったハプニングとは?

大きな猫又のお腹でうたた寝をしているとーちゃん。スヤスヤと静かな時間を過ごしていましたが、とある夢で目を覚まします。その夢は、ねこまたのニイと出会ったときのことでした。どこかほっておけない表情で「ニイ!」と元気よく鳴く猫との出会いを思い出しながら「ある日」のことを思い出して……?
清水アイさん(@aiai_shim)による創作マンガ『でっかいねこまたが、ちっちゃかった頃のお話』がTwitter(現:X)上で公開されました。読者からは「小さいニイがヤンチャすぎる」「寝付くときのかわいさがやばい」などの声があがっています。天真爛漫な子猫の様子に多くの読者が心奪われたようで、投稿へのいいね数は4500件を超えました。
作者の清水アイさんにお話を聞きました。
ーー清水アイさんの漫画家としてのデビューの経緯を教えてください。
幼少期から絵を描くことが好きで、妹と一緒によく動物の絵ばかり描いていました。小学生になってマンガに出会い、友達の家などでいろいろな作品に触れるうちに、自分でも真似をして描いてみるようになりました。
中学生のときに自分でストーリーを考えて、マンガを描いてみたのが始まりです。それから妹と、それぞれ絵を描いては見せ合ったりしながら、独学でマンガを描いてきました。
大学卒業後に思い切って出版社に持ち込み、運よく担当編集さんがついてくれたことで、デビューへの道が開けました。現在の『ねこまたとあさごはん』を描いている出版社ではないのですが、最初の担当さんには今でも感謝しています。
ーー『でっかいねこまたが、ちっちゃかった頃のお話』が生まれたきっかけを教えてください。
今回のエピソードも含まれている『ねこまたとあさごはん』は、妻に先立たれたとーちゃんと、猫又になった飼い猫ニイの日々を描いた作品です。今ではニイとふたり暮らしのとーちゃんですが、ふたりの出会いをいつか描きたいと思っていたので、このお話を考えました。

ーー本作品を描く上で工夫した点やこだわったポイントなどはおありでしょうか?
『ねこまたとあさごはん』全体を通していえることですが、「猫を猫らしく描く」ということは常に意識しています。でっかいねこまたになり、おしゃべりや人間と同じような食事もできるニイですが、根本的にはあくまでも猫なので、あまり人間臭くなりすぎないように気を付けて描いています。
また、本作品のエピソードに関しては、子猫あるあるネタを盛り込んでみました。私自身も子猫を育てた経験があるので、実際にやられたイタズラを描いたところ、読者さんからも多くの「共感した」という声をいただけてうれしかったです。
ーー『ねこまたとあさごはん』2巻が9月に発売されました。まだ本作品を読んだことない方へ、あらすじや見どころなどを教えてください。
『ねこまたとあさごはん』は、脱サラしたとーちゃんこと朝野宗一郎と、ねこまたになった飼い猫「ニイ」の、ほのぼのとした田舎暮らしを描いた作品です。一緒においしいものを食べたり、四季を感じる体験をしたり、ときには先立ってしまったかーちゃんのことを思い出しながら、ひとりと1匹でゆっくりと日々を重ねていきます。
私が暮らしている八ヶ岳南麓を舞台にしているので、実際にある風景も作品内で描いています。田舎ののんびりとした空気感と、日々の簡単なおいしいものを、ニイやとーちゃんといっしょに味わっていただけたらうれしいです。
ーー今後、Twitter(現:X)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
『ねこまたとあさごはん』は、Webマンガメディアの「マトグロッソ」(イースト・プレス)にて連載中の作品です。今後Twitter(現:X)では、マトグロッソに掲載したエピソードをあわせて掲載するとともに、描き下ろしの4コママンガやイラストなども、不定期ですが上げていきたいと思っています。加えて、自分の飼い猫たちとの「猫あるある4コマ」のようなものも、ときどき描いていきたいです。
(マグミクス編集部)