『ドラクエ』想像膨らむ「ドキドキ」イベント ビアンカが積極的すぎ?
ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの登場人物たちは、たまにプレイヤーをドキッとさせる意味深な発言を見せることがあります。思わず想像を膨らませ、ドキドキしてしまった人は多いのではないでしょうか。
宿屋で起きたドキドキイベント!
「ドラゴンクエスト」シリーズには、プレイヤーの想像力をかき立てるセリフがたびたび登場します。たとえば同シリーズの名物「ぱふぱふ」は、その最たる例といえるでしょう。街にいる女性から「おいでぼうや。ぱふぱふしてほしいなら50ゴールドよ」と声をかけられたら、誰だって「ぱふぱふ」の全容を想像せずにはいられません。今回はそんな「ぱふぱふ」に次ぐ、「ドラクエ」のドキドキイベントを振り返ります。
元祖ともいえるのが、初代『ドラゴンクエスト』の宿屋で起きるイベントでしょう。「沼地の洞窟」で救出したローラ姫を連れたまま宿屋に泊まると、その翌朝に宿屋の主から「ゆうべはおたのしみでしたね」と話しかけられるのです。
勇者とローラ姫はいったい、どのような夜を過ごしたのか……。想像力が掻き立てられたプレイヤーは多いようで、ネット上には「当時中学生だった自分は、それはもう想像力を働かせましたよね」「想像力の翼を羽ばたかせる助走台として100億点のセリフ」「『ゆうべはおたのしみでしたね』は宿屋の主の想像なのか、それとも覗いていたのか……」といった声が相次いでいました。
実は「ゆうべはおたのしみでしたね」は、SFC(スーパーファミコン)とGBC(ゲームボーイカラー)のリメイク版にも引き継がれています。しかもローラ姫だけではなく、「ラダトーム」にいる町娘と宿屋に泊まっても同じセリフが聞けます。
ちなみに『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のリメイク版にも同じようなセリフが用意されていますが、こちらは最後に「でも、枕投げはほどほどにしてくださいよ」というオチがつきます。旅の束の間、仲間たちと楽しい時間を過ごしていることが垣間見える貴重なセリフかもしれません。
また、結婚、出産など、さまざまな人生の転機が描かれる『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』では、「ビアンカ派」のハートをわしづかみにする「ドキドキイベント」がありました。ビアンカと結婚した後、「アルカパ」の宿屋に泊まると、彼女の「そっちに いってもいい?」というセリフを聞くことができます。もちろんここで言う「そっちに いってもいい?」は、「そっちのベッドに行ってもいい?」の意味です。
そのタイミングで「はい」「いいえ」の選択肢が登場するので、巧みに焦らされたプレイヤーも多いのではないでしょうか。なお、どちらを選んでもビアンカが主人公のベッドに来るのですが、ビアンカファンなら「いいえ」を選んだ方がお得です。
というのも「いいえ」を選んだときだけ、ビアンカのとある「破壊力あるセリフ」が聞けるためでした。このセリフに、多くの少年が胸をときめかせたことは言うまでもありません。
ここまで挙げたものは、ドキドキさせられつつも、どちらかというと微笑ましくもあるイベントです。しかし『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』では、ドキドキするものの少し心配になるイベントが存在しました。
「グロッタ」の町で起きるこのイベントでは、仲間のひとりであるマルティナが「呪われしマルティナ」として登場します。彼女は妖魔軍王ブギーによって洗脳されてしまい、自ら「アタシの身も心も ブギーさまのモノなのよ」と発言してしまうほど深刻な状況に陥っていました。それだけでなく、バニーガールの衣装を着せられているうえ、性格もキツくなっており、容赦なくサディスティックな暴言を吐いてくるのです。
マルティナのことがかなり心配になってしまうエピソードですが、完全版となる『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』では補足となる追加ストーリーがあります。そこでは、ブギーが気になる相手と手をつなぐのもやっとなほど、純情かつ奥手である事実が判明しました。おそらくマルティナは、バニーガールのコスプレ以上のことはさせられていないのかもしれません。
(ハララ書房)