何人の勇者がダマされた? 発売当初にささやかれた「ドラクエのガセネタ」3選
RPGには裏技や隠しダンジョンなど、いろんな仕掛けが用意されていることがあり、『ドラクエ』シリーズも例に漏れずさまざまな隠し要素が存在しました。しかし、ときにはまったくのウソ情報が広まり、多くのプレイヤーがだまされたこともあったようです。
『ドラクエ』プレイヤーを翻弄した、いかにもありそうな「ガセネタ」とは?
『ドラクエ』シリーズには裏技や隠しダンジョンなど、普通に冒険を続けていては気付かないような仕掛けがたくさんあります。
まだインターネットが普及していなかった時代は、こうした情報がプレイヤー間で噂され、口コミで広がったケースも少なくありません。しかし、そんな隠し要素に関する噂のなかには、完全に「ガセネタ」だったものもありました。そこで今回は、発売当初に多くのプレイヤーがだまされた「絶妙なガセネタ」を紹介します。
最初に紹介するのは、ファミコン版『ドラクエ3』に登場した「オルテガ」に関する噂です。主人公の父親・オルテガは、主人公がまだ赤ん坊の頃に魔王討伐の旅に出て戻っておらず、主人公が冒険途中で得た情報から死亡したと思われていました。
しかし、主人公が大魔王ゾーマの居城にたどり着いたとき、父・オルテガがキングヒドラと戦っているところを目撃します。オルテガとキングヒドラの戦いは自動戦闘で行われ、最終的にオルテガは敗北しますが、発売当時「オルテガが勝つ場合がある」という噂が流れました。
先に結論から言うと、オルテガがキングヒドラに勝つことはありませんが、自動戦闘時のオルテガの行動パターンには、いくつかのバリエーションが用意されていました。そのため「オルテガ勝利」の期待をいだく人が現れ、それがガセネタとして広まったのかもしれません。
ちなみに、のちに『ドラクエ3』の内部データには、オルテガ勝利時の専用のセリフが用意されていたことが明らかになり、こちらも大きな話題となりました。
次に、ファミコンの『ドラクエ4』には「幻の6章が存在する」という噂を紹介します。ファミコン版『ドラクエ4』は、第1章から第4章までが仲間たちの旅立ちのストーリーで、第5章の「導かれし者たち」で勇者のもとに仲間たちが集い、魔王討伐に向かうという構成になっています。
当然、この第5章でデスピサロを倒して終わりなのですが、「ある条件を満たすと第6章が始まる」という噂が飛び交いました。しかも、その条件のなかには「デスピサロ戦で『うまのふん』を使うと第6章が始まる」という突拍子もない噂もあったのです。
もちろんこれらは完全にガセネタで、ファミコン版の『ドラクエ4』に第6章は存在しません。しかし、その後に発売された『ドラクエ4』のリメイク版には「幻の第6章」が追加されています。