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『ワンピ』尾田先生が誕生まで特に苦労したキャラは? 「初めて描いた」タイプ

見た目もそれぞれ多彩なキャラクターの登場が魅力のひとつである『ONE PIECE』ですが、作者の尾田栄一郎先生はあの人気キャラクターを生み出すのにずいぶんと苦労したようです。尾田先生が最も苦労したキャラとは、一体誰なのでしょうか?

「男ならいくらでも描けますし」と言った尾田先生を悩ませたキャラクターは?

尾田先生が苦労したキャラはルフィとも関係性深い? 画像は「ONE PIECE エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
尾田先生が苦労したキャラはルフィとも関係性深い? 画像は「ONE PIECE エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

「週刊少年ジャンプ」で連載中の『ONE PIECE』には、美女から怪物のようなビジュアルの個性的なキャラまで、しっかり描き分けられた幅広い人物が登場します。数々の個性的なキャラクターを生み出してきた作者の尾田栄一郎先生ですが、 2017年に発売された『ONE PIECE 総集編 THE 26TH LOG』では、デザインが難しかったキャラクターについて言及していました。

『ONE PIECE 総集編 THE 26TH LOG』によれば、尾田先生が最もデザインを悩んだのは「ボア・ハンコック」だそうです。

 ボア・ハンコックは元王下七武海のひとりで、女ヶ島アマゾン・リリーの皇帝です。その美貌は世界一ともうたわれ、「メロメロの実」の能力で多くの人びとを虜にし倒してきました。通称「海賊女帝」とも呼ばれるほどの人物ですが、ルフィに恋をしてしまうという乙女な一面も持っています。

『THE 26TH LOG』のなかで尾田先生は「男ならいくらでも描けますし、女でも女ヶ島のように色んな顔は描けますが、『美女』となると話は別です」と綴っていました。さらに、ハンコックについて「ちゃんとデザインも決まってないのに『絶世の美女』とあおってしまい、読者が見て、なるほど納得!!とならなきゃならないわけです」と、読者を納得させるほどの美貌を表現するために悩み抜いたエピソードが明かされています。

 尾田先生がそれほどまでに悩み抜いた結果誕生したハンコックは、読者から人気の高いキャラになりました。2021年に開催された「第1回ONE PIECEキャラクター世界人気投票」では、ハンコックは堂々の7位に選ばれています。ルフィの義兄弟で人気の高そうなポートガス・D・エース(9位)、サボ(10位)よりも上位でした。

 また女性キャラのなかでは、3位のナミ、6位のロビンに次ぐ人気の高さであり、ハンコックがいかに多くのファンから愛されているかが分かります。

 同じく『ONE PIECE 総集編 THE 26TH LOG』によれば、ハンコックを生み出した尾田先生をさらに悩ませたのが、魚人島リュウグウ王国の王女であるしらほしだそうです。

 しらほしもハンコック同様、キャラクターデザインが決まる前に「美女」という設定が作中に登場していたため、当時の尾田先生は「アレに並ぶ美女をもうひとりだとー!?」と苦戦したことが綴られていました。

 しらほしをハンコックに引けを取らないほどの美女にするために、尾田先生が生み出したのは「困りまゆげ」でした。たしかに、しらほしはいつも困ったような表情を浮かべ、目をうるませています。

 尾田先生は気の強い女性が好きだそうで、このように気弱な印象の女性を描いたことがなかったそうです。そんなしらほしについて、尾田先生は「これはこれでかわいいもんだな」と気に入って描けたとコメントしていました。

 このように誕生したしらほしですが、作中のなかで相当重要なポジションのキャラクターとして描かれています。彼女は数百年にひとり生まれるという「海王類と会話ができる人魚」であり、その能力から古代兵器「ポセイドン」そのものであるという宿命を持っているのです。そんなしらほしも、前述の世界人気投票で50位と、膨大なキャラのなかで上位に入りました。

 絶世の美女を誕生させるのに苦労したという尾田先生ですが、ハンコック、しらほしともにファンの人気が高く、『ONE PIECE』になくてはならないキャラクターとして活躍しています。苦労しつつも、それに見合った魅力的なキャラクターを誕生させた尾田先生の手腕がよく分かるエピソードです。

(LUIS FIELD)

【画像】スタイルを再現するのも難しそう? 尾田先生が苦労して生み出した美女キャラ2名の精巧なフィギュア(5枚)

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