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【漫画】警戒心が強く、なかなか触らせてくれなかった保護猫 2年目に成長を実感して飼い主「ウルッ」

去年の夏、保護猫のメルちゃんを家に迎え入れた作者。なかなか手の届く範囲にも近づかせてもらえなかったのですが、ある日ついに……。Instagramで公開されたマンガが、「これはうれしいですよね!」と話題になっています。作者のねこ福さんにお話を聞きました。

コツコツ貯めた「信頼感」が実を結ぶ!

マンガ「ただただ嬉しい」のカット(ねこ福さん提供)
マンガ「ただただ嬉しい」のカット(ねこ福さん提供)

 保護猫との感動の瞬間を描いたマンガ「ただただ嬉しい」が、Instagramで1500以上のいいねを集めて話題となっています。

 去年の夏、保護猫のメルちゃんを家に迎え入れた作者。警戒心がとても強く、なかなか手の届く範囲にも近づかせてもらえなかったのですが、2年目にしてついに……。読者からは、「お気持ち、痛いほど分かります」「うれしいですよね!」「うちも2年以上かかりました」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、猫マンガブロガーのねこ福さんです。2匹の猫(メルとノア)との日常を描いたマンガをInstagramやブログ「ねこが転じて福となす」で発表しています。ねこ福さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 2019年にノアを迎えたことをきっかけにブログを開設し、現在の形でマンガを描くようになりました。「猫たちの相性で悩んでいる飼い主さんの望みになれば……」と思い、わが家の先住猫レオンが新入り猫ノアを受け入れてくれない日々と、そのあと少しずつ距離を縮めていく様子をマンガにしていました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 警戒心が非常に強く、2年間触れなかったメルがやっと触らせてくれた感動を残したくて、マンガにしました。そのときは、そばで見ていた夫と、声を出さずに「信じられない!」と顔を見合わせました。迎え入れてから2年の月日がかかりましたが、「どれだけ時間がかかっても、1秒も無駄ではないんだ」と感じた瞬間です。

ーーどうして保護猫を迎えることになったのでしょうか?

 友人が保護した子猫を譲り受けたのを機に、外で暮らす猫たちに目が向くようになりました。最初に迎えた保護猫がノアで、2年後に自宅に現れたメルを保護することになりました。

ーーメルちゃんを家に迎えた頃は、どのような様子だったのでしょうか?

 保護当時はガリガリに痩せた小さな体で、近づこうものなら容赦なく威嚇して、爪出しパンチを浴びせてきました。まだ1歳未満だったにも関わらず、おもちゃに一切興味を示さず……。ひと月経っても鳴き声を聞いていなかったので、「声が出ないのでは」と心配した時期もありました。

ーーメルちゃんが触らせてくれるのは、どのようなときですか?

 キャットウォークの上など、メルが安心できる場所なら指先を出すと鼻を近づけたり、しっぽに触れたりできるようになりました。現在は眠いときや気が向いたときだけ、ブラッシングも受け入れてくれます。

ーーノアちゃんと暮らすようになって、メルちゃんの様子はどう変化しましたか?

 初めはお互い緊張して、ノアに至っては威嚇することもありましたが、しばらくすると2匹で過ごすようになりました。その頃から、メルは鳴いたり、おもちゃでよく遊んだりするようになりました。ノアがメルに「人との暮らし方」を教えてくれたのではないか、と思っています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

 共感して下さる方が多かったです。メルの成長を一緒に喜んで下さって、うれしかったです。同じように時間をかけて抱っこを受け入れてくれた猫ちゃんのエピソードなど、私にとっても励みになりました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 メルとの暮らしは毎日新鮮で、小さな出来事も大きな喜びに変えてくれます。そんな幸せを運んでくれる猫たちにささやかでもお返しをしたいと思っています。マンガを読んで、ひとりでも多くの方が保護猫に興味を持ってもらえるような情報を発信していきたいです。

(マグミクス編集部)

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