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秋アニメで待望の続編!ハードでリアルな「ダークファンタジー」の注目作品

2023年10月は、TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』と『最果てのパラディン』の2期が放送されます。本格的なダーク・ファンタジー作品として存在感を発揮する両作品の内容、魅力について紹介します。

俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ

『ゴブリンスレイヤーII』ティザービジュアル (C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー2製作委員会
『ゴブリンスレイヤーII』ティザービジュアル (C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー2製作委員会

 80作以上が放送され、「大豊作」と言われる2023年の秋アニメのなかには、ファン待望の「続編」作品も多々あります。今回はそのなかで、ダークな世界観で視聴者を魅了したふたつのファンタジー作品の第2期に注目します。

 ファンタジー世界ではしばしば「取るに足らない雑魚」として扱われるゴブリンを人類の天敵種として描き、大きな衝撃を与えた『ゴブリンスレイヤー』(原作:蝸牛くも)が2018年の第1期、2020年の劇場版に引き続いてのTVアニメ化を果たしました。

 主人公は、姉を眼前でゴブリンになぶり殺しにされた青年「ゴブリンスレイヤー」です。「小鬼(ゴブリン)を殺す者」と呼ばれており、最弱級の魔物とされているゴブリンのみを狩り続け、冒険者として序列3位の銀等級に上り詰めました。

 ゴブリン殺しに異様なまでの執着心を持ち、報酬にも無頓着。義務としてひとりゴブリンを狩り続けていたゴブリンスレイヤーでしたが、ある日ゴブリンに襲われていた新米冒険者「女神官」を助け出したことをきっかけに、多くの人と関わりを持つようになっていきます。

 1期では女神官を始めとする多くの仲間たちと出会い、ゴブリンスレイヤーは冒険とゴブリン退治を重ねてきました。関係者のコメントからは、10月6日から始まった第2期では迫力あるバトルシーンだけではなく、登場人物ひとり一人の掘り下げが行われることがほのめかされています。

 近年はステータスやスキルがオープンになっているファンタジー作品が多数見受けられますが、『ゴブリンスレイヤー』はキャラクターの行動や技術、機転を軸に作品が展開するオールドスクールなファンタジーとして、大きな存在感を持っていることも特筆すべきでしょう。

・人間の世界を脅かす、ゴブリンを退治する物語。

・冒険や日常の中で、仲間と心通わす物語。

・心を壊されたひとりの青年が、少しずつ心を取り戻していく物語。

・人の心は、ゴブリンに負けないことを証明する物語。

 おそらくは上記のすべて、そしてさらなる何かがアニメの2期で描かれるのではないでしょうか。「ゴブリンスレイヤー」と仲間たちの物語から、目が離せません。

【画像】勇ましい表情も美しい!『ゴブリンスレイヤー』女神官と新キャラ・剣の乙女がゴブリンの巣で戦う姿を見る(7枚)

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