「3次元だと怖ッ」「R15指定で足りる?」 「実写化」が想像よりグロかった作品
マンガで読んでいるときは、デフォルメされた絵柄や、モノクロであるおかげでそこまで「グロさ」を感じずにいた作品も、実写化されると想像以上の過激シーンに驚かされることは少なくありません。今回はファンがビックリした実写化作品を振り返ります。
2次元だと気付かなかった「エグい描写」
マンガが実写化された際に、戦闘シーンや流血など残酷な描写があるシーンは、3次元になって色がついたことで「思ってた以上にリアルでグロい……」と、視聴者を驚かせることもあります。今回は実写化したら「想像よりグロかった」と言われる作品を紹介します。
最近では、『ONE PIECE』がNetflixで実写ドラマ化されたことが話題となりました。作中では実写ならではのリアルな流血シーンや、人が真っぷたつに斬られるといったシーンがあります。視聴者からは「実写でリアルになるとより殺伐さが伝わってくる」「マンガは絵柄のおかげでマイルドだったんだな」「残酷描写だけじゃなく、近海の主とかアーロンとかバギーもリアルになるとだいぶ怖い」といった声があがっていました。
また、実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』2部作も、かなりグロかったと話題になっています。原作から大きく改変された脚本などは物議を醸しましたが、不気味なデザインの巨人が人間を捕食する時の音や流血、体の破片が飛び散るといったかなり残虐な描写は「原作より怖い」「巨人ホラーとしてはよくできてた」と、評価していた人も多かったようです。
同作はPG12指定(12才未満および小学生の観覧には、親または保護者からの助言や指導が必要)でしたが、「これはトラウマ確定」「グロ系苦手な人は本当に気をつけた方がいい」といった声も続出していました。『進撃の巨人』はハリウッドで再度実写化される予定で、大ヒットホラー映画『「IT イット “それ”が見えたら、終わり。』のアンディ・ムスキエティ監督が手掛けることが発表されており、「もっとホラーな作品になりそう」「今度こそR指定かな」などと予想されています。
その他、「原作もグロイけど実写はそれ以上」と言われる作品では、2018年に実写映画化された『ミスミソウ』が、「原作以上にグロい」と話題になりました。同作はR15指定作品として公開されています。原作には「精神破壊(メンチサイド)ホラー」というキャッチコピーがつけられているだけに、映画の方もかなりショッキングなシーンが含まれています。
ナイフで刺されるなどのシーンはまだ序の口で、ボウガンで目を貫く、鼻をペンチで潰す、人を轢いた除雪車から血が噴き出す、といった残酷な描写は多くの観客に衝撃を与えたようで、「想像した以上にやばかった……」「これ実写化して大丈夫なのか?」「原作読んでたのにドン引き(誉め言葉)」といった意見が多く見られました。
また『ミスミソウ』と同様、R15指定作品として2016年に実写映画化された『アイアムアヒーロー』も、「とにかくグロい」「R18にすべきでは」と話題です。新型ウイルスにより感染した人びとが、「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるゾンビとなり暴れ回ります。
ゾンビの再現度がとにかく高いと評判で、細部までこだわった特殊メイクやCG技術により、かなりリアルに再現されていました。腐った死体ではなく「病原菌に犯された凶暴な生命体」という設定から、血管が浮いて黄疸がかった皮膚の色に腐ったような色合いを乗せる特徴的なゾンビのデザインとなっており、「邦画でこんなに怖いゾンビ映画は初めて観た」「グロさが想像以上で夢に出てきそう」「モブゾンビまでこだわりすぎ」「まさかあんなに『頭部破壊』がガッツリ映るとは」といった声があがっていました。
「グロいマンガの実写化」はまだまだ多数ありますが、それとは別種で、一部で「伝説」として語られているのが大人気RPG『ドラゴンクエスト』を実写化した『ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ』です。同作は1988年に発売されたビデオ作品で、残酷描写ではなく「スライムがグロい」ことが話題になりました。
原作のゲームでは鳥山明先生のデザインでとてもかわいく描かれているスライムですが、実写化されたスライムは独特の質感をまとった少し気持ち悪い姿で登場します。最終的には火にかけた鍋で煮込まれ、ドロドロに溶けて目玉が飛び出し、ゾンビのような姿になるという恐ろしいオチまでついて、視聴者に衝撃を与えました。
これから公開される実写化作品では、Netflixでドラマシリーズとして配信される『幽☆遊☆白書』や、実写映画化される『ゴールデンカムイ』『マイホームヒーロー』など、なかなかの残酷描写があるマンガが控えています。実写化で描写がマイルドになるのか、より強烈になるのか、要注目です。
(マグミクス編集部)