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『うる星やつら』旧TVアニメの最終回って覚えてる? 実はクレーム殺到 決着は映画!

1981年にスタートしたTVアニメ『うる星やつら』第1話は、ビキニ姿のセクシーな鬼娘ラムとあたるの鬼ごっこから始まりました。あれはみんな覚えていますが、ではそのアニメ最終回はどうでしょうか。

オールスター登場の大エンディング! しかしファンの評価は賛否あり……

令和版TVアニメ『うる星やつら』第2期キービジュアル (C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会
令和版TVアニメ『うる星やつら』第2期キービジュアル (C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

 2024年1月に令和版第2期の放送開始を控えるアニメ『うる星やつら』(原作:高橋留美子)は、ご存知のとおり2度目のTVアニメ化です。1度目(便宜上「旧版」と称します)は42年前(1981年)の今日、10月14日に放送が開始されています。旧版はこの日から約5年にわたるロングヒットを記録し、ラブコメアニメのパイオニアとして海外にも多くのファンを獲得しました。

 その記念すべき第1話「うわさのラムちゃんだっちゃ!」は、ラムちゃんのビキニ姿と、あたるに奪われたそのトップス、そして露わになったその下の光景が衝撃的で刺激的でしたから、よく覚えている人も多いでしょう。では、最終回はどうでしょうか。絶対に観たはずなのに内容は思い出せない……という、最終回あるあるの人もけっこういるのではないでしょうか。

 旧版の最終話は、1986年3月19日に放送された第218話「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ!!」です。

 あたるたちのもとへ現れたアマテラス(※天照大神)が、故事のように携帯用天岩戸に隠れ、そして外では大宴会が始まりました。やがてアマテラスは姿を現しますが、入れ替わるようにあたるとラムが天岩戸に閉じ込められます。にわかにいい雰囲気になったふたり、キスを交わしたところで岩戸が崩れ落ち、その姿が衆目にさらされることに。

 あとは実に『うる星』らしいカオス展開で、アニメ放送スタート時のED曲「宇宙は大ヘンだ!」が流れるなか、これまで出演したキャラクターたちが大勢登場してぐちゃぐちゃになっていきます。後継の新番組『めぞん一刻』のキャラクターである響子さんの姿もありました。最後は宇宙の彼方から見える地球がくす玉のように割れ、「またね!」の文字が出て終了です。

映画『うる星やつら 完結編』DVD(ポニーキャニオン/ファイブエース)
映画『うる星やつら 完結編』DVD(ポニーキャニオン/ファイブエース)

最終回にファンからクレームが殺到!

『うる星やつら』らしいドタバタな大エンディングともいえますが、実はファンからかなりクレームがあったそうです。その内容は、大きく分けるとふたつでした。

 まず、旧版TVアニメ最終回の放送は上述のように1986年3月で、この時点で原作マンガは小学館「週刊少年サンデー」にてまだ連載中であったため、ファンとしては「マンガが終わる前にアニメが終わるのはおかしい」という声です。

 ふたつめは「あたるとラムのロマンチックなラストを期待していた。ドタバタで終わらせたのは納得がいかない」という声でした。

 前者は「マンガファンの声」、後者は「アニメのファンの声」とも受け取れます。それほど『うる星やつら』は熱心なファンが多かった、ともいえるエピソードでしょう。

 旧版TVアニメ終了の翌年、1987年にマンガ連載も終了します。その後、1988年にはマンガの最終章「ボーイミーツガール」編を映像化した映画『うる星やつら 完結編』が公開されました。

(石原久稔)

【画像】高橋先生のラムちゃんと令和版アニメのラムちゃんを見比べてみる(4枚)

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