リアル進化おもちゃ「リズモ」の誕生秘話。「まだ世にないサプライズ」目指す
梱包を開けた瞬間から驚きを楽しめるおもちゃ「サプライズトイ」が世界的ブームとなりつつあるなか、一緒に遊ぶことで成長し、進化するおもちゃ「リズモ」が2019年9月に登場。「今年のクリスマスプレゼントに」との声もあがるなど、注目を集めています。開発に携わった関係者にお話を聞きました。
「ペットの進化」という普遍的ファンタジーをどう再現?

一緒に遊ぶことで進化するペットのおもちゃ「リズモ」が2019年9月にタカラトミーから発売され、1か月あまりが経ちました。同製品は主人公のパートナーとなる生物が「進化」していくという、アニメやゲームのなかで親しまれてきたコンセプトをリアルなおもちゃの形で実現。複数のユーチューバーがチャンネルのなかで取り上げたこともあいまって、広く注目を集めています。
「リズモ」との遊びは、歌を聞かせて真似をさせたり、抱っこして揺らしたり転がしたりと、音や動きを使ったものです。そうしたお世話をすることで成長が進み、一定の段階に達すると進化し、丸い毛玉のような最初の姿から、しっぽが生えた姿へと変形します。この進化は2段階あり、さらにおとなのリズモへと姿を変え、遊びのバリエーションも増えるという仕組みです。
Twitterでは、「リズモかわいい」「とても欲しい」「今年のクリスマスプレゼントはこれになりそう」「長男はリズモが欲しいと言ってる」などの声があがっています。日本だけでなく、アジア、ヨーロッパ、北米、南米にも同時展開している「リズモ」はどのようにして生まれたのか、タカラトミー ニュープロダクト企画課係長の多田翔平さんに聞きました。
ーー「リズモ」の企画は、どのようなアイデアから生まれたのでしょうか?
多田翔平さん(以下敬称略) いま、世界では「サプライズトイ」(商品の開封そのものや、驚きの要素が楽しめるおもちゃ)の市場が大変盛り上がっています。タカラトミーでも、オリジナルのサプライズトイで世界の市場にチャレンジしたいと思いがありました。「まだ世に無いサプライズとは何か、世界の子供がやってみたい事とは何か?」と考えた時に「リアルに進化するペット」というテーマにたどり着いたのです。
ーー「音や遊びを通じて進化する」というコンセプトはどのように発想されたのでしょうか?
多田 ペットを育てて進化させるというファンタジーは普遍的な人気テーマであり、世界中の子供たちの憧れです。その憧れをどう実現するかというところが、企画のもとになっています。そのようなファンタジーはこれまで、マンガやアニメ、ゲームの世界だけのものでしたが、リズモと暮らすことでリアルに体験することができます。