リアル進化おもちゃ「リズモ」の誕生秘話。「まだ世にないサプライズ」目指す
「進化」にたどり着いた瞬間、特別な愛着がわき起こる

ーーいちど「進化」すると元に戻せない点や、おとなのリズモに2種類の形態があるという点にも、ペットとしてのリアリティを感じます。子供たちに楽しんでもらいたいポイントについて、教えて下さい。
多田 まず、たくさんお世話遊びをして進化にたどり着くと、驚きや達成感とともに特別な愛着がわきますので、そこを一番に楽しんで欲しいです。また、リズモの方から突然鳴き出して、「遊んでよ」とせがんでくることもあります。
私たちが遊びたいと思うように、リズモも遊んでほしいと思う、この「双方向性」があることで、単なる玩具ではなく生物としてのリアリティを楽しむことができます。
ーー「リズモ」が発する歌や言葉などのボイスは、どのようなアイデアから決まったのでしょうか?
多田 世界の子供たちに向けた商品を作るにあって、どの国の子供でも分かるようなセリフ作りを心がけました。誰が聞いても喜怒哀楽が分かるように感情を込めて、架空の言葉と簡単な英単語などを組み合わせながら作ることで、リズモの気持ちが何となく伝わるようにしています。
ーーデザインや色も世界同時展開を意識したものなのでしょうか?
多田 世界で同時展開するにあたり、アメリカや欧州の支社とデザインの話し合いを重ねました。アメリカでも子供への調査を実施して、人気のあったハッキリしたカラーリングにしました。調査はデザインだけでなく、遊びの内容や、音声についても海外で受け入れられるかどうかの調査を重ねて、最適なものを作り上げています。
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「リズモ」は、遊んであげると成長する一方で、おとなになったからといって放っておくと「ゾンビモード」になってしまう可能性もあり、そのスリルと緊張感もリズモがもたらす驚きと楽しみのいち要素となっています。世界中の子供たちの、ファンタジーへの「憧れ」に問いかけた「リズモ」がどのように遊ばれていくのか、注目したいところです。
(マグミクス編集部)