【漫画】ヒッチハイクの少年を乗せたトラックドライバー 目的地間近で「ある告白」を受け「背筋凍った」
サービスエリアでヒッチハイクの少年と出会うトラックドライバーのTKさん。普段なら無視するのですがが、その日はなぜか断ったらいけない気がして……。作者のぞうむしプロさんにお話を聞きました。
ドライバーは「虫の知らせ」に救われた
サービスエリアでヒッチハイクをしている少年と出会ったトラックドライバーのTKさん。いつもは無視をしますが、なぜかその日は乗せることにします。道中、会話をしていくうちに打ち解けていくふたりでしたが……。
ぞうむしプロさん(@zoumushi6)による創作マンガ『ヒッチハイクの少年』がTwitter(現:X)上で公開されました。いいね数は2.2万を超えており、読者からは「あまりの豹変ぶりにゾッとした」「結末が予想外のやつでした」「少年のその後が気になります」などの声があがっています。
作者のぞうむしプロさんにお話を聞きました。
ーー今作『ヒッチハイクの少年』が生まれたきっかけや、理由を教えてください。
マンガのアイデアは記憶や想像がふとしたきっかけで混ざり合って思いつくことが多く、今回もそうでした。10年以上前、ヒッチハイクの青年を乗せたことがあります。
彼の身の上話を聞くと、とても波瀾万丈な人生で驚きました。内容は書けませんが、自分だったら彼のように真っ直ぐ生きていけないと思いました。
『ヒッチハイクの少年』は間違った道に行きそうなとき、友人や誰かの何気ないひと言で踏みとどまることができた自分の経験も少し含まれていると思います。
ーーゾッとするような展開と結末がとても印象的でした。今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか?
少年がゴト、と包丁を置くカットとドライバーTKさんがお金を渡すシーンです。人間はお腹いっぱいで眠れば、違った考え行動になると思っています。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?
まだ認知度が低いので、まだ読んでもらえてない方に向けて何度も再掲しているのですが、その度にリアクションしてくれる読者さんの「イチオシ作品! 読んで! ぜひ読んで!」というコメントです。あとは少年の行く末の幸せを願うコメントは泣けました。
マンガの感想はうれしくて描く励みになっています。いつもコメントありがとうございます!
ーーぞうむしプロさんはご自身の経験を活かし、生活に欠かせないお仕事である物流のことを中心にマンガで描いています。物流業界のお仕事の魅力や大変さを教えてください。
走り出せばひとり、という部分が魅力です。空調の効いた車内でラジオや音楽を聴き、コーヒーを飲みながら運転している時間は至福です。
大変なのは荷下ろし、俗にいう手積み手下ろしという作業はかなりハードです。荷物を下すための待機時間は長いときは20時間以上という話もあります。拘束時間の長さも大変です。
ーー今作が収録されている書籍『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』(PICK UP PRESS)がKindleにて発売中ですね。あらすじや、見どころを教えてください。
見どころは「リアリティ」です。トラックドライバーを経験しなければ描けないマンガだと自負しております。四半世紀以上のドライバー生活から生み出されたマンガです。同業者の方には共感を、業界以外の読者の方には知られざるトラックドライバーあるあるや、不思議なエピソードを楽しんでいただけたらうれしいです。
これからもドライバーマンガを描いていきますのでよろしくお願いします! ご安全に!!
●ぞうむしプロさん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)