【視聴決定】もう追いきれん! 豊作すぎる秋アニメ「良作ぞろい」「シュールさ最高」
大量の秋アニメが始まり、うれしい悲鳴をあげている人やまだ全部チェックできていない人もいるのではないでしょうか。そんな人に向けて、今回は数話観たうえで最後までの視聴が決定した面白いアニメを4作品、みてみましょう。
2023年秋アニメも粒ぞろい!

2023年を締めくくる秋アニメが始まってから2週間ほどが経ちました。まだ『薬屋のひとりごと』や『ドッグシグナル』といった一部のアニメは始まっていないものの、今期は80本以上もの新作が始まる大豊作クールとなっており、どれを視聴し続けるか迷っている人もいるでしょう。
今回はこの秋に始まった新作の第1話から第3話を観たなかで「意外な面白さ」を見せている4作品をみてみましょう。対象としたのはマグミクス編集部が9月下旬に行った「豊作の23年秋アニメで一番楽しみなのは?」でトップ15に入らなかったものの、いずれも独自の面白さを見せているものばかりです。もし、未チェックのものがある人は、ぜひ視聴リストに加えてみてください。
●『シャングリラ・フロンティア』
『シャングリラ・フロンティア』は、原作が小説投稿サイト「小説家になろう」発の小説で、現在は「週刊少年マガジン」でコミカライズ版が連載されているファンタジー冒険譚です。「神ゲー」と名高いフルダイブ型VRゲーム「シャングリラ・フロンティア」に、「クソゲー」を愛するゲーマーの陽務楽郎(サンラク/CV:内田雄馬)が挑みます。
原作は「週刊少年マガジン」の読者アンケートで史上初の四冠を達成したということもあり、個人的にはアニメも期待していましたが、実際に観てみるとそれを軽く超える仕上がりでした。映像クオリティは高く話もテンポよく進み、「サンラク」こと楽郎が楽しそうに攻略する様子を、彼がゲームに没頭するのと同じ目線で楽しめます。この10年以内に始まった、ゲーム内を舞台にしたアニメでも出色の出来ではないでしょうか。
『シャングリラ・フロンティア』はPrime Video、U-NEXT、dアニメストアなどで配信中です。
●『アンダーニンジャ』

「忍者は今も日本に存在している。その数、およそ20万。」という衝撃的な世界設定の『アンダーニンジャ』は、花沢健吾先生が「ヤングマガジン」で連載中の同名マンガをアニメ化したものです。ニート同然の暮らしを送る末端の忍者の雲隠九郎(CV:坂泰斗)が、ある重大な「忍務」に身を投じていきます。
同作には忍者ものらしくアクションやバトルもあり、それも面白いのですが、それ以上にユニークなのが「シュールさ」です。「母乳」を連呼する母乳おじさんや男性器を切り落とす外国人など2話時点で個性的過ぎるキャラクターが登場し、奇怪な言動で楽しませてくれます。2021年の『湖池屋SDGs劇場 サスとテナ』、2022年の『忍の一時』、そして2023年の『忍ばない!クリプトニンジャ咲耶』とここ最近の秋クールにはなぜか忍者アニメがありますが、『アンダーニンジャ』の癖になるような雰囲気はそれらとは一線を画すものとなっています。
『アンダーニンジャ』はPrime Video、U-NEXT、dアニメストアなどで配信中です。
●『め組の大吾 救国のオレンジ』

『め組の大吾 救国のオレンジ』は曽田正人先生が「週刊少年サンデー」に連載していた『め組の大吾』の続編をアニメ化した作品です。同作は「オレンジ」と呼ばれる特別救助隊を目指す、3人の若き消防官の成長物語です。
第3話までは、壮絶な訓練シーンを通じて主人公である十朱大吾(CV:榎木淳弥)、斧田駿(CV:八代拓)、中村雪(CV:佐倉綾音)のライバル関係が丹念に描かれてきました。そして第4話からはいよいよ特別救助隊に舞台を移し、彼らの「救助」が続々と描かれそう。決して派手ではないかもしれませんが、実直に作られており、救助という面でも、3人の関係性の面でもドラマティックに楽しませてくれるでしょう。
『め組の大吾 救国のオレンジ』はPrime Video、U-NEXT、dアニメストアなどで配信中です。
●『星屑テレパス』

「まんがタイムきらら」で連載中の同名マンガをアニメ化した『星屑テレパス』は実に1年ぶりとなる「きららアニメ」で、女子高生たちがロケットを作って宇宙を目指す「青春ロケット」ストーリーです。
執筆時点では第1話のみ放送された段階ですが、人とのコミュニケーションが苦手な女子高生の小ノ星海果(CV:船戸ゆり絵)が、自称宇宙人の明内ユウ(CV:深川芹亜)と出会い宇宙を目指す様子がコミカルかつ丁寧に描かれました。作画も上々で、ハイレベルな美少女青春アニメとして期待してよさそうです。
なお同作はFODで独占配信中のため、少しハードルの高さを感じる人もいるかも知れません。しかし「美少女ががんばる」系のアニメを好きな人なら間違いなく楽しめるでしょうから、これを機にトライしてみるのはいかがでしょうか。
(はるのおと)