まるで毒親博覧会 ガンダムシリーズ歴代の「酷すぎる親」と『水星の魔女』プロスペラ
『機動戦士ガンダム』シリーズの主要キャラには、他の創作物と比較して、いわゆる「毒親」持ちの割合が多いかもしれません。子どもへの態度が酷すぎて戦慄すら覚えるほどの、とんでもない「親」キャラを見ていきます。
「ガンダム」シリーズは毒親オンパレードだった?

『機動戦士ガンダム』シリーズとして、40年以上にわたり世に送り出されてきた作品は多数に上るなか、主要キャラの「親」というと、ビックリするほど子どもへの態度がひどいキャラのオンパレード状態といえるのではないでしょうか。
その筆頭に挙げられるのはやはり『機動戦士Zガンダム』に登場する、主人公カミーユの実父フランクリンでしょう。フランクリンは地球連邦軍の技術士官で、家族よりも仕事を優先したうえに、愛人まで作っていました。
息子たちとエゥーゴ側に亡命した時も、エゥーゴのモビルスーツに興味を持ち、保身のために盗み出そうとします。しかもその際、逃亡を制止する息子にビームライフルを発砲しており、フランクリンは息子のことなどまったく考えません。これにはネット上でも「クズさはフランクリンがぶっちぎりで優勝」「当時はフランクリンの酷さに震えたよね」といった声が挙がっています。
毒親といえば、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する主要キャラクターのひとりマクギリスの、養父であるイズナリオも外せません。彼は稚児趣味で何人も男娼を囲っており、マクギリスもそのひとりでした。イズナリオは能力の高いマクギリスを養子として迎え入れた後も性的虐待をしていただけでなく、自分の地位を守るため政略結婚に利用しています。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の重要人物であるドゥガチは、自身が毒親といえるでしょう。ドゥガチは木星圏へ人類の生存圏を広げ発展させてきたという偉業を成し遂げていますが、一方で自分が戦いに勝つためには、自分の娘をも盾にし捨て駒とするような、非情な一面がありました。
そしてシリーズ最新作、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主人公スレッタもまた、毒親である母プロスペラに育てられた……と見る向きが多勢だったことでしょう。
スレッタの話を聞いてあげるなど子どもを思いやるような描写も見られ、ネット上では「扱いはひどくても子供に対する愛情があるから、フランクリンみたいな毒親とは違うよね」「愛と執着が入り混ざった一番ヤバい毒親だと思う」との意見もありました。
そうしたなか突入した物語終盤、そして最終回にて、プロスペラ評も相応に変化したのではないでしょうか。それがどういった変化だったかは……実際に最終回まで観て確認してみてください。
(マグミクス編集部)