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登場37秒で即退場? 「死に方」がネタになった「愛されキャラ」たち

自信満々で敵の前に現れるのに、驚くべき早さで死んだり、まさかの方法で敗死したりと、「死に方」が話題になるキャラは定期的に出てきます。アホすぎる死亡シーンがネットでネタ扱いされる愛すべきアニメキャラ3選を紹介します。

37秒で死亡する脅威の残念キャラとは

「S.H.Figuarts ヤムチャ」(バンダイ)
「S.H.Figuarts ヤムチャ」(バンダイ)

 バトルマンガ・アニメでは、味方に死人が出るのは致し方ないことで、人気キャラの死を悲しんだことも多いのではないでしょうか。しかし、なかには名前も分からないまま死んだり、勝ったと思ったらまさかの死に方をしたりと、死にざまがネタにされてしまったキャラもいました。

 近年最もいじられた死亡キャラは、『鬼滅の刃』の「那田蜘蛛山編」に登場した「サイコロステーキ先輩」こと「累に刻まれた隊士」かもしれません。名前のないサブキャラですが、「週刊少年ジャンプ」で2020年10月に発表された第2回人気キャラクター投票では、35位にランクインする健闘を見せました。

 その理由は、典型的なやられキャラとも言うべき死にざまです。彼が登場するのは、主人公・竈門炭治郎が恐ろしい実力を持つ十二鬼月の「下弦の伍」の鬼・累と対峙したタイミングでした。

 見た目は子供の累に対し、安全に出世したいサイコロステーキ先輩は「お、丁度いいくらいの鬼がいるじゃねぇか。こんなガキの鬼なら俺でも殺れるぜ」「そこそこの鬼を一匹倒して下山するぜ」と、調子の良いセリフを並べます。その後、累に襲いかかった瞬間に、賽の目状に細切れにされて殺されてしまうのですが、登場からわずか37秒で殺される驚きのスピード感はネタキャラとして見事です。

『鬼滅の刃』と同じ「週刊少年ジャンプ」の作品で、「死に方」で伝説を残した大先輩が『ドラゴンボール』のヤムチャでした。同作の主人公・孫悟空の少年時代に初登場したヤムチャは、悟空と対峙し「狼牙風風拳」によって悟空を圧倒します。しかし、実は悟空は空腹によって全力を出せておらず、後に満腹の悟空と戦った際には前歯を折られて退散する結果になりました。

 その後も、天下一武道会で亀仙人扮するジャッキー・チュンや天津飯などのライバルと戦いますが、くじ運も悪く敗北が続きます。そんなヤムチャのネタキャラ扱いを決定的にしたのが、サイヤ人・ベジータたちが襲来した時のサイバイマンとの戦いです。この戦いでヤムチャはサイバイマンを圧倒するも、油断したタイミングでサイバイマンの自爆攻撃を食らい、死亡してしまいます。

 顔が見えない状態で倒れた彼の姿は独特な哀愁が漂う印象的なもので、後に公式なフィギュアが販売されて話題となりました。

 最後に紹介するのは、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』に登場する、カツ・コバヤシ(旧姓ハウィン)です。『機動戦士ガンダム』ではホワイトベースで保護されていた子供3人組のひとりとして登場し、『機動戦士Zガンダム』では15歳のモビルスーツパイロットへと成長して再登場します。

 子供のころはおとなしい性格だったのに、パイロットとしては幾度も無断出撃したり、ジオンの残党勢力との共同戦線ではジオンへの敵対心が捨てきれずに出撃拒否したりと、問題行動を繰り返しました。

 そんなカツの最期も、勝手な行動がきっかけです。『機動戦士Zガンダム』第49話「生命散って」にて、ガンダムMk-IIとGディフェンサーのドッキング後に退避するように指示されたカツですが、Gディフェンサーのコックピットブロックだけで無謀にも突撃します。そして、カツは敵の攻撃を見事に避け続けるも、よそ見をした隙に隕石に衝突し、最後は敵に撃墜されてしまうのです。

 身勝手さが目立つカツは、ネット上で「足引っ張りすぎ」「本当に余計なことしかしない」と不評も買っています。しかし、カツがアムロを説得したことでアムロは戦線復帰を果たしたり、後に「魂」となってカミーユの勝利に貢献したりと、重要な功績を残したキャラとも言えるでしょう。

(LUIS FIELD)

【画像】サイバイマンとの戦闘から死体まで全部「フィギュア化」されてる? 愛され過ぎているヤムチャを見る(4枚)

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